2006年4月26日(水)「しんぶん赤旗」

孔・中国公使参事官が志位委員長と懇談


写真

(写真)懇談する孔鉉佑・中国公使参事官(右)と志位和夫委員長= 25日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は二十五日、党本部で、着任のあいさつに訪れた中国の孔鉉佑・駐日公使参事官と懇談しました。

 冒頭、今回が三回目の在日勤務だという孔氏は、一九九八年の日本共産党と中国共産党との関係正常化に、在日大使館で直接携わった者として、「当時のことは依然として記憶に新しい」と発言。日中関係が厳しい状況にあるからこそ、日本共産党との関係をいっそう大切にし、活性化させ、強固なものにしていきたいとのべました。

 志位委員長は、孔氏の着任に歓迎を表明。関係正常化以来八年間、両党関係には目覚ましい発展があったとのべ、昨年十二月の理論交流の成果にも触れて、こうした理論交流の努力をひきつづき発展させることを、今年一月の日本共産党大会でも決議に書き入れて確認したとのべました。

 孔氏は、さまざまな紆余(うよ)曲折や国際情勢の変化のなかで、中国共産党はこれまでの「教科書」には見当たらない多くの問題に直面しているが、それらの解決方法は一党だけで見つけ出すことはできないと指摘。そのため、日本共産党を含む他国の共産党との交流を通じて研究していく必要があると発言しました。

 また孔氏は、日中両国が直面している大きな試練を克服するために、今後も手を携えて協力していきたいと語りました。

 日中間の歴史認識問題について志位委員長は、双方の立場は基本的に一致しているとしながら、日本共産党はこの問題の解決にあたって、日本国民の多数が道理ある立場で結集することに力を注いでいると説明。歴史認識の問題は、たんに日中間や日韓間の問題であるだけでなく、日本と世界との関係にかかわる問題、第二次世界大戦後の国際秩序の原点にもかかわる問題であり、日本国民が自主的に解決しなければならないものだと指摘しました。

 懇談には、日本共産党から西口光国際局長代理が、在日中国大使館政治部から李冬萍参事官らが同席しました。