2006年3月1日(水)「しんぶん赤旗」

程永華・駐日中国公使、志位委員長に離任のあいさつ

日中関係などで懇談


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(写真)駐日中国大使館の程永華公使(右)の表敬訪問を受けて懇談する志位和夫委員長=28日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は二十八日、離任のあいさつのために党本部を訪れた程永華・駐日中国公使と懇談し、日中関係や日本共産党と中国共産党との交流の発展などについて意見交換しました。

 程公使は冒頭、「在任中は志位委員長をはじめ、日本共産党のみなさんとお互いに友好的に交流することができ、うれしく思っています」と発言しました。

 志位委員長は日本共産党第二十四回大会(一月)に程公使が傍聴のために出席したことに感謝を表明。程公使は「大会ではたいへん勉強になった」と述べるとともに、昨年十二月の日本共産党と中国共産党との理論交流の成果にふれ、今後もこういう交流を続けていきたいという中国側の意向を聞いていると語りました。

 両氏は日中関係にも言及。志位委員長は、小泉首相の靖国神社参拝などの歴史問題について、他の問題では立場の違う人たちとも手を結び、日本国民の良識の力を結集して筋の通った解決のために力をつくしたいと表明しました。

 これにたいし程公使は、靖国参拝問題は本来は日本の戦後処理にかかわる問題であり、日本国民が自主的に解決すべき問題だと述べるとともに、国連憲章などにもとづき戦後の国際秩序を築いた国際社会全体の約束にかかわる問題でもあると指摘しました。

 志位委員長は、首相が靖国参拝に固執することは、戦後の国際秩序の立脚点を否定することになると強調。歴史問題は、戦争で失われた何千万という人々の命にかかわる問題でもあり、アジアと世界の人々の納得のいく解決が必要であって、ごまかしのきかない重大な問題だと指摘しました。

 また志位氏は、第二十四回党大会決定を想起しながら、社会主義をめざす中国の国づくり、外交活動を大きな関心をもってみている、と述べました。

 懇談には、日本共産党から西口光国際局長代理が同席しました。