2006年1月5日(木)「しんぶん赤旗」

情勢は歴史的転機――

平和・暮らしのたたかいと党建設の本格的前進の年に

新しい綱領は日本と世界で生命力を発揮

2006年党旗びらき 志位委員長があいさつ


 日本共産党は四日、党本部大会議場で二〇〇六年の党旗びらきを行いました。不破哲三議長、志位和夫委員長、市田忠義書記局長、石井郁子、上田耕一郎、浜野忠夫の各副委員長をはじめ、中央委員、各部局の責任者、勤務員らが出席しました。党旗びらきの模様はCS通信で全国に中継されました。ことしは第二十四回党大会が開かれる年。志位委員長があいさつに立ち、「日本の情勢は歴史的転機にある。平和の問題でも暮らしの問題でもたたかいを前進させるとともに、情勢を主導的に切り開く実力をもった強く大きな党をつくる仕事で、実り豊かな成果を記録する年にしよう」とよびかけました。


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(写真)党本部で開かれた、2006年党旗びらきで年頭あいさつする志位委員長=4日

 志位委員長は冒頭、昨年は総選挙で「善戦・健闘」したのに加え、中間地方選挙でも、市町村合併後という新しい条件のもとで、議席占有率を6・18%から7・47%に前進させ、当選者数でも六百二十二人で第一党となるなど「前進への足がかりをつかんだ」と総括。昨年一年をふりかえった新たな特徴として「新しい綱領と日本共産党の立場が、激動の情勢と共鳴しあい、情勢を現実に動かす力を発揮しつつある」ことをあげ、その内容を国内外にわたって明らかにしました。

 国内の動きでは、歴史問題で日本共産党が靖国神社の歴史観、戦争観に問題の核心があると提起したことが内外の世論に影響を与えたことを、日米首脳会談に関するマスコミ報道や、元駐米大使の最近の論文を引いて解明。憲法や基地問題で、政治的立場を超えた国民的たたかいが広がっていることの重要性を強調しました。

 また、小泉内閣の「構造改革」の名による、規制緩和万能論、市場原理主義といった「新自由主義」の経済路線が荒れ狂う一方、そのほころびと破たんが明りょうになったと指摘。JR西日本の事故や耐震強度偽装問題を契機に、日本共産党の「構造改革」への批判と改革の提案が社会的にも広がり、世論を動かし始めていることを詳しく跡付けました。

 世界の動きでは、東アジアでの平和の流れや、南米での自主的で民主的な国づくりをめざす革命の波の広がりに注目。アメリカの覇権主義がアジアでも南米でも通用しなくなっているなか、突出した対米追随を続ける自民党政治の異常さを告発し、「こんな政治に未来がないことはあまりにも明りょう」だとのべました。

 志位氏は「内外の情勢の進展の一つひとつが、新しい綱領と日本共産党の立場の生命力を証明している」とのべ、これに全党が深い確信をもって情勢に立ち向かい、党の本格的前進をつくろうとよびかけました。