2006年1月25日付「しんぶん赤旗」南関東版に掲載

志位さん代表質問

私たちの気持ちにピタリ


 日本共産党の志位和夫委員長は二十四日、衆院本会議での代表質問後、神奈川、千葉、山梨の南関東地域などから傍聴にきた約三十人の人たちと懇談しました。出席者からは「核心をズバリ突く質問はさすが」「私たちの気持ちに沿ったものだった」などの感想が寄せられました。


憲法、偽装マンション、ライブドア、基地犯罪…傍聴者と懇談

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(写真)代表質問後、傍聴者と懇談する志位委員長=24日、衆院第1議員会館

 「『官から民へ』『小さな政府』の掛け声ですすめた規制緩和万能路線の害悪が次々明らかになっている」―。代表質問で志位氏は、マンションなどへの耐震強度偽装事件やライブドア事件、格差社会と貧困の広がりを招いた小泉「構造改革」の「三つの害悪」を追及。また、庶民大増税と社会保障の切り捨てや靖国参拝、「米軍再編」、憲法改悪など国内外の重要問題で小泉首相の政治姿勢をただしました。

 懇談で志位氏は、「三つの問題で、どれも根っこには規制緩和があることがはっきりした」と論戦を振り返り、まともに答弁しなかった小泉首相に対し、「自分の『改革』が招いたとの認識もなければ自覚もない」と批判。「外交、内政とも自民党政治のゆきづまりと矛盾が噴き出すなか、共産党の訴えが国民とかみあい、力を発揮すると思います」とのべました。

 出席者から「憲法問題で社民党に共闘を申し入れたのはよかった」と感想が出され、志位氏は「国民のみなさんに強い共闘への思いがあり、私たちは門戸を開いています。党本部に激励のファクスが寄せられ、心強く思っています」と語りました。

 初めて傍聴した川崎市多摩区の荒木貴美子さん(61)は「知り合いが偽装マンションに住んでいます。志位さんの質問は、住民の気持ちに沿ったものでした。偽装の原因は小泉内閣が進めた検査の民間委託なのに、まともに答弁しないのは本当にひどい」と話しました。

 「BSE(牛海綿状脳症)やライブドアの問題をすばやく取り上げ、核心をズバリ突いた質問はさすがです」と語るのは横浜市戸塚区の武田信子さん(67)。「基地県の神奈川では、米兵による殺人やひき逃げなどの凶悪事件が続発し、人ごとではありません。米軍再編を『平和と安全に寄与』などという小泉さんは、私たちの痛みをわかっていない」と、怒りをあらわに語りました。

 懇談には、大森猛元衆院議員、畑野君枝前参院議員、笠木隆党県基地対策委員会事務局長、花田仁党山梨県常任委員も参加しました。