2005年11月2日(水)「しんぶん赤旗」

たしかな論戦で暴走政治に対決

新しい情勢のもとくらし・平和守る共同広げよう

特別国会閉会


 第百六十三特別国会は一日、閉会しました。日本共産党は同日、国会議員団総会を開き、志位和夫委員長があいさつ。「『たしかな野党』の立場でのぞんだ最初の国会で、『たしかな論戦』で重要な役割を果たした」とのべ、「党国会議員団が、各分野での国民運動の発展のために大いに力をつくし、党勢拡大の前進の波をつくる上でも先頭にたって奮闘しよう」とよびかけました。


■議員団総会 志位委員長があいさつ

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(写真)日本共産党国会議員団総会であいさつする志位和夫委員長=1日、国会内

 志位氏は、小泉・自公政権が数の力で危険な暴走をはじめる一方、民主党が「改革競争」の名で暴走を競い合う新しい政治局面のもとで、日本共産党が「たしかな野党」として果たした論戦の値打ちを、郵政民営化法案反対、庶民大増税反対、障害者「自立支援」法反対、アスベスト問題での取り組みを挙げて解明。タブー視されてきた大企業優遇税制に見直しのメスを入れることが当たり前の世論になりつつあることは重要な変化だとのべました。

 今後のたたかいについて、庶民大増税問題、憲法問題、「日米同盟」の侵略的変質に反対するたたかいで、新しい共同のたたかいが前進する条件が大いに広がっていることに目を向けることが大切だと強調。「日米同盟」の地球的規模への拡大、日米の軍事的一体化、在日米軍基地強化が三点セットですすめられていることを解明し、「日米安保条約廃棄という国政改革の大目標をもち、この立場から平和を守りぬくたたかいを確固としてすすめている日本共産党の存在と役割はきわめて大きい」とのべました。

 志位氏は、第三次小泉改造内閣について、「後継総理という“ニンジン”を鼻先にぶらさげて、庶民大増税、憲法改悪などを競い合わせる布陣」「靖国参拝が国策として固定されるのではないかという危惧(きぐ)を呼び起こす布陣」と指摘。「日本共産党はこの内閣に正面から対決し、平和、暮らしの問題で国民の利益を守るたたかいを大いに発展させ、党を大きくする取り組みに力をそそぎたい」とのべました。