2005年10月1日付「しんぶん赤旗」首都圏版に掲載

“大企業に甘い自民”分かった

予算委質問 傍聴者、志位委員長と懇談


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衆院予算委員会での質問後、傍聴者と懇談する志位和夫委員長=30日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は三十日、衆院予算委員会での質問後、約三十人の傍聴者と懇談しました。

 志位氏は、庶民には大増税を押しつける一方、大企業・大資産家には減税してきた小泉内閣の姿勢をパネルを使って追及。「大企業からの献金の見返りに減税の恩恵を与える。ここにメスを入れなければ改革とはいえない」と切り込むと、傍聴者は大きくうなずいていました。

 懇談で志位氏は、定率減税の廃止や、配偶者・扶養控除の廃止を「サラリーマン増税ではない」と強弁した小泉首相を「数のおごりの表れで許せない」と批判。大企業に負担を求めると海外に逃げていくとした答弁にも、「逃げていくことができない国民には大増税をかける、大企業べったりの姿が明らかになった」とのべ、大増税や憲法改悪などの企みに国民的大運動と、神奈川参院補選での、はたのさん勝利ではね返そうとよびかけました。

 傍聴者からも「質問時間が十五分で苦労するのでは」という質問も。志位氏は「一分一秒の時間とのたたかいですが、みなさんからいただいた一票一票で築いた時間を無駄にしないよう工夫して頑張りたい」と答えると、大きな拍手が送られました。

 千葉市の長崎敏子さん(69)は「志位さんの質問で、いかに自民党が大企業に甘いかがわかりました」と話し、車いすで埼玉県越谷市から駆けつけた鈴木徳子さん(63)は「私たちの一票が共産党の鋭い質問につながっていくことを、周りの人に伝えたい」といいます。

 図書館の「しんぶん赤旗」を読んで参加した東京の学生(20)は「憲法を守るため『たしかな野党』として頑張ってほしい」と話していました。

 懇談には、小池晃政策委員長・参院議員、はたの君枝前参院議員、大森猛元衆院議員、花田仁・山梨県常任委員も参加しあいさつしました。