2005年9月10日付「しんぶん赤旗」

「たしかな野党」 広げに広げ広げぬいて

庶民大増税 自・公、民主の増税隠しは通用しない

北関東・東京・南関東7カ所で

志位委員長


 日本共産党の志位和夫委員長は九日、比例北関東、東京、南関東の三ブロック、七カ所をかけめぐり、「たしかな野党・日本共産党」への支持を訴えました。どこでも数百人から千人の聴衆が足をとめ、熱心に聞き入りました。

 志位氏は演説で、政党を選ぶ基準として「どの党が本当のことをいっているか、国民の立場でがんばっているかを見きわめてほしい」と強調。大きな争点となった庶民大増税で、自民・公明の増税隠しがすっかりはげおちる一方、民主党がマニフェスト(政権公約)に十兆円規模の増税方針を掲げながら「大増税ストップ」と宣伝し始めたことについて、「それならマニフェストを撤回すべきだ」と批判しました。

 志位氏は、「民主党は選挙戦で“国民にとって痛いことも正直にいう”として、増税を売り物にしてきた」と指摘。選挙終盤の七日から突然、岡田克也代表を先頭に各地で「大増税ストップ」「歳出削減の民主党か、大増税の自民党かが争点」と言い出していることに「あぜんとするではないか」とのべると、聴衆から「ひどいね」の声と笑い声があがりました。

 志位氏は、民主党のマニフェストには消費税値上げ、諸控除の廃止など庶民大増税が明記されていることをあげ、「民主党が『大増税ストップ』といえば、自分自身に『ストップ』ということではないか。マニフェストを撤回しなければ、国民に偽ることになる」とのべると、「そうだ」の声と共感の拍手につつまれました。

 東京・東村山市の久米川駅前で訴えを聞いた増田ミキイさん(52)は「子どもの教育費にお金がかかり、夫の収入も減っています。増税となると、とても生活のやりくりができません。民主党も急に“増税反対”と言い出したみたいですが、一貫して増税に反対している共産党を勝たせたい」と話していました。

 志位氏は同日午前に埼玉・川越駅前、所沢駅前、午後には東京・久米川駅前、三鷹駅前で訴え。途中の電車移動で有権者とふれあいながら、夕から夜には自身も比例候補者である南関東ブロック入りし、千葉・市川駅前、船橋駅前、柏駅前で分刻みで日本共産党の前進・勝利を訴えました。