2005年9月2日付「しんぶん赤旗」に掲載

税のゆがみをただす

ラジオ番組で志位委員長


 日本共産党の志位和夫委員長は一日朝、ニッポン放送のラジオ番組「朝はニッポン一番ノリ!」に電話出演し、選挙戦の手ごたえや争点について、エコノミストの森永卓郎氏のインタビューに答えました。

 このなかで、志位氏は年金問題をきかれ、基礎年金を全国民に保障する最低保障年金の創設を主張。税負担を求める際には、大企業や高額所得者、資産家に応分の負担を求めるべきだとして、「株式の配当や譲渡など、左から右に株を動かすだけでもうけることには10%しか税金がかからない。額に汗して働く人よりも、マネーゲームをしている人の方が税金が安いというのはおかしい」と税制のゆがみを批判しました。

 “財政再建のためにもサラリーマン増税を”という政府側の言い分については、「税制のあり方は、負担能力に応じて負担するのが民主的原則だ。庶民に重い消費税や、諸控除をなくして課税最低限を下げることは、まちがっている」と批判。日本では企業の税・保険料負担が仏独伊三国に比べて低いことをあげ、「ここに手をつけないで、とりやすい庶民からとることはだれも納得しない」と批判しました。

 さらに、大企業・財界が八十二兆円もの余剰資金をかかえているとのべ、「その点で、国際競争力が悪くなるという言い分も、もう通用しない」と指摘しました。