2005年9月7日付「しんぶん赤旗」に掲載

「たしかな野党」の「力」をのばそう

神奈川・静岡・愛知で志位委員長


 日本共産党の志位和夫委員長は六日、神奈川、静岡、愛知の三県を駆け抜け、「『たしかな野党・日本共産党』への共感が広がっています。大激戦・大接戦になっています。最後まで自力で風を起こし、前進・勝利を」とさらなる支持を呼びかけました。

 志位氏は、この間の党首討論を通じての結論として、日本共産党の議席がもつ「力」を、(1)“痛み”の小泉政治に真っ向対決する力(2)郵政民営化をストップする力(3)庶民大増税を食い止める力(4)憲法九条を守りぬく力(5)くらしと平和の国民の願いを国政に届ける力―として、各党との対比で日本共産党の値打ちを浮き彫りにし、「共産党を伸ばすことは、この『力』を大きくすることになります」と訴えました。

 「庶民増税を食い止める力」に関連し、税負担を求めるなら、大もうけの大企業にと主張したなかで志位氏は、「この立場にたたないと、年金問題でも答えがでません」と指摘しました。

 志位氏は、空洞化がすすむ国民年金問題を打開するために、全額税でまかなう最低保障年金の創設で、すべての国民の生存権を保障する年金制度にふみだす日本共産党の政策を紹介しながら、「年金財源というと、すぐ消費税というのが自民、公明、民主。しかし、欧州に進出している大企業は社会保障の負担をきちんとしながら、もうけをあげています。なぜ日本で、大企業・財界に世間並みの負担を求めないのか」と批判。財界献金を受け取らない日本共産党をのばしてこそ、年金問題の解決でもたしかな力となると強調しました。

 神奈川・相模原市では笠木たかし比例南関東ブロック候補、静岡市、名古屋市では比例東海ブロックの、せこゆき子候補らと訴え、演説後には聴衆のなかに飛び込み、握手。「がんばれ」と声援につつまれました。

 はじめて共産党の演説を聞いたという相模原市の男子大学生(24)は「小泉首相がしていることは、国民の願いとかけはなれている。首相と比べ、志位さんの『たしかな野党の力』という訴えは、国民の視点に立っていると思う」と話していました。