2005年9月7日付「しんぶん赤旗」南関東版に掲載

自力で風起こし勝利を

神奈川・相模原

志位委員長(比例候補)ら訴え


 総選挙(十一日投票)終盤に入った六日、日本共産党の志位和夫委員長・比例南関東ブロック候補は、神奈川県相模原市の小田急線相模大野駅前で街頭演説し、「投票日まで残り五日間、地元の比例候補の一人として、自力で風を起こし、勝利をつかみたい」と決意をのべ、日本共産党への支持を呼びかけました。

 小雨が降るなか、買い物途中の女性や若者が足を止め、八百人の聴衆が駅前デッキに人垣をつくりました。演説の最中、上空を米軍機が爆音をとどろかせていました。

 日本共産党が伸びて発揮できる「五つの力」を縦横に語った志位氏は、「国民の願いを実現する力」として、米軍キャンプ座間(相模原市、座間市)への米陸軍第一軍団司令部の移転問題で、市をあげた反対運動を応援してきた党の役割を紹介。「私も、両市長と力を合わせることを確認した。『神奈川から基地をなくせ』『基地強化はもってのほか』を掲げるただ一つの政党、日本共産党にこの仕事をさせてほしい」と訴えました。

 笠木たかし比例候補は、米陸軍第一軍団がイラク戦争に加わっていることを告発し、「憲法で戦争をしないと定める日本で戦争をする米軍司令部を置くことは許されません。その思いを共産党への一票に託してください」と呼びかけました。

 座間市の岩井文子さん(67)は「米軍機の爆音がひどく、近所でも『引っ越したい』という人がいます。共産党が伸びて、爆音だけでなく基地そのものをなくしてほしい」と語り、風間ますみさん(48)も「終戦のドラマをみて、六十年前を再現させてはならないと痛感しています。二人の息子を戦争に行かせないためにも、平和憲法を守るたしかな党に頑張ってほしい」と期待を寄せました。

 新日本婦人の会内後援会の蛭川恵子さん(49)=相模原市=は「対話のなかで、郵政民営化賛成の人も納得してくれますが、『どの党に投票するかまだ決めていない』という人が多い。最後まで宣伝と対話に力を入れ、支持を広げていきたい」と話していました。

 街頭演説には、近藤ちあき13区、藤原正明14区、ひやま千里16区の各小選挙区候補も決意を訴え、畑野君枝前参院議員が司会を務めました。