2005年8月26日(金)「しんぶん赤旗」

小泉政権と論戦で対決

働く者の権利守って奮闘


 比例南関東ブロックでは、志位和夫委員長の議席を必ず守り抜き、大森たけし元衆院議員の議席を取り戻して二議席を回復しようと全力をあげています。

 志位委員長は、自民党政治ときっぱり対決するたしかな野党の党首として、小泉政権との論戦の先頭に立ってきました。この四年間で首相との党首討論十八回、衆院本会議代表質問・緊急質問九回、予算委員会総括質問六回と計三十三回を数えます。その中身も憲法問題、イラク派兵、年金・医療・社会保障、経済・中小企業の問題など外交、内政の中心問題ばかりです。

 六月二日の衆院予算委員会。靖国神社への参拝に固執する小泉首相にたいし、「“日本の戦争は正しかった”という靖国神社に参拝することは、この戦争観に政府公認のお墨付きを与えることになる」と追及。首相は「(靖国神社の考えと)政府の考え、立場は違う」と答弁し、参拝の道理のなさを浮き彫りにしました。この論戦は、五月十二日に不破哲三議長が行った「日本外交のゆきづまりをどう打開するか」の講演とともに、国内外で世論を参拝反対へ変化させる役割を果たしました。

 志位委員長は、今年四月、米陸軍第一軍団司令部のキャンプ座間(神奈川県座間市、相模原市)への移転に反対する、小川勇夫相模原市長、星野勝司座間市長と懇談し、自治体ぐるみの反対運動を支援。昨年十月には、千葉県内の農民たちと、米価大暴落の解決を求めて農水省と交渉するなど南関東三県の住民要求の実現のために奮闘してきました。

 大森候補は二期務めた衆院議員のとき、労災やリストラ、サービス残業の根絶を求めて国会で追及。サービス残業の問題では十四回も質問し、政府に是正の「通達」を出させました(二〇〇一年)。三県で企業が支払った未払い残業代は三十一億円にのぼります。

 大森候補は千葉、神奈川の建設労働者の労働災害問題として、アスベスト被害をいち早く国会でとりあげて追及。「全面的な実態調査」「アスベスト使用の全面禁止」を求めました。

 「アスベスト問題のおおもとには、労働者の命を粗末にする大企業の利益優先の自民党政治のゆがみがあります。財界から献金をもらう『二大政党』では、そのゆがみを正す仕事はできません。私をふたたび国会へ送り出してください」と訴えます。

 神奈川県の党労働者後援会の菊谷節夫代表委員(県労連議長)は「大企業の横暴から労働者の権利と命を守ってきた大森さんは、神奈川だけでなく全国の労働者にとってなくてはならない政治家です。何としても、志位委員長とともに押し上げたい」と話しています。


■志位 和夫 51 前

■大森たけし 60 元

■浅野ふみ子 35 新

■笠木たかし 58 新

■花田  仁 44 新


■南関東ブロック
(定数22)

 定数二十二。前回は、共産一、民主九、自民八、公明三、社民一。共産党は五十二万一千票を獲得しましたが、大森候補が七万九千票差で議席を失い一議席に。同ブロックではこの悔しさをバネに二議席回復のため、前回比一・三倍の得票をめざしています。