2005年8月23日付「しんぶん赤旗」に掲載

国政動かすたしかな野党日本共産党の前進を

京都 志位委員長が訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は、定数最大(二十九)の比例近畿ブロックでの議席増必ずと、二十二日夜、京都市東山区の円山音楽堂で、こくた恵二比例候補(京都1区重複)や全小選挙区候補、司会の西山とき子前参院議員らとともに訴えました。会場は三千五百人で埋めつくされました。

 こくた候補は「比例近畿での五議席確保と小選挙区でも風穴を開けるために全力でたたかいぬく」と訴え。京都西院ボクシングジム会長の鈴木賢一郎さん(29)が「妻や娘、大好きな人を守り続けられる社会を。そのために応援しています」とエールを送りました。

 大きな拍手に迎えられた志位氏は、小泉首相がうそとごまかしで郵政民営化を押し付けようとしていることを痛烈に批判。民営化によって起こるサービス低下を先取りして示す事例として、東京都心でも銀行店舗がない地域が次々生まれていること、大銀行が利息もまともに払わないくせに高い口座維持手数料をとりはじめていることをあげると、驚きのどよめきと「そうだ」という声があがりました。

 民主党が政権公約重点項目のトップに「衆院比例定数八十削減」をあげたことを批判した志位氏は、「政党・政治家がただす無駄をいうならまず政党助成金を撤廃すべきだ」と強調。活動資金の85%を助成金に依存する民主党の「国営政党」ぶりを批判して、「民主党の宣伝カーが来たら、『85%は税金』と思い出してください。四つの車輪のうち三つは税金、これをとったら一輪車になってしまう」と痛快に批判すると、会場は大きな笑いと拍手に包まれました。

 志位氏は、日本共産党が国会で、たしかな野党として、サービス残業是正など多くの成果をあげてきたことを紹介、「野党であっても、これだけの仕事をしてきた日本共産党。もっと議席が増えれば、もっと大きな仕事ができます」と訴えました。

 日本共産党の話を初めて聞いたという山科区の女性(72)は「共産党は無力だと思っていたが、見直した。どの話にもウソがない。小泉首相には期待したが、ただ頑固なだけ。政治の本当の姿が見えてきた。今までは自民党だったが、今度は応援する」と話しました。