2005年8月22日(月)「しんぶん赤旗」

民主の比例削減案を批判

札幌で志位委員長


 総選挙公示(三十日)まで十日を切った二十一日、日本共産党の志位和夫委員長は札幌市を訪れ、街頭演説で宮内聡衆院比例北海道ブロック候補らへの支持を訴えました。小雨の降るなか二千五百人以上が参加し、「共産党の北海道の比例の一議席をなんとしても勝ち取ろう」との熱気にあふれました。

 定数八の北海道ブロックは、日本共産党、自民党、民主党、公明党、社民党、新党大地の六党が候補者擁立を発表。公示前から厳しい議席の争奪戦が始まっています。日本共産党は前回総選挙で失った議席をなんとしても取り戻そうと全力を挙げています。

 志位委員長は演説のなかで、民主党が政権公約の重点項目の冒頭に、「ムダづかい一掃」と称して衆院比例定数八十削減を掲げたことについて、民意を正確に反映する比例代表を一挙に削りこむことは「議会制民主主義を壊すものだ」と批判。「ムダづかいの一掃というなら、なぜ国民の税金を山分けする政党助成金にメスを入れないのか」と問いかけ、「こんな民主主義破壊のやり方は許されない」と批判すると、「そうだ」と怒りの声が飛びました。

 宮内比例候補は「政治は国民の声で動かすことができる。何より北海道の共産党の議席を取り戻すことが、政治を変えるカギです。わたしを国会へ押し上げてください」と訴え、大きな拍手がわきおこりました。

 友人らと参加した男性(32)=札幌・医療事務=は「障害者の方と多く接しています。憲法を変えて日本が戦争する国になったら、戦前のように障害者が迫害されることになる。だから憲法を変えさせたくない。音を出して声を出して、元気に宣伝して、なんとしても宮内さんを国会に送り出したい」と決意を込めました。