2005年6月25日(土)「しんぶん赤旗」

都議選第一声・43候補、志位委員長ら訴え

福祉第一、平和輝く東京を

日本共産党のばして都政を都民の手に


 今年初めての真夏日となった首都・東京で二十四日、熱いたたかいが始まりました。都民の暮らしと今後の国政の行方を左右する東京都議会議員選挙が告示(七月三日投票)され、四十二選挙区(定数百二十七)にたいし、二百二十人が立候補。日本共産党の志位和夫委員長が池袋駅前で、市田忠義書記局長は中野駅北口でそれぞれ第一声をあげました。四十三人の党候補は街頭から熱く支持をよびかけました。党支部・後援会は支持拡大や法定ビラ配布などフル回転。他党も「次期国政選挙の前哨戦だ」(公明党・神崎武法代表)と国政選挙並みの総力態勢で臨み、党首ら幹部が都内を遊説しました。


志位委員長・市田書記局長ら訴え

 豊島区のJR池袋駅前で第一声をあげた志位氏は、「都民の暮らしとともに、日本の政治の行方を左右する大切な選挙です」とのべ、日本共産党への絶大な支持を訴えました。駅前では千人を超える人たちが耳を傾けました。

 選挙戦の対決構図について、自民、公明、民主、生活者ネットがすべて石原都政の与党だと指摘。「『オール与党』か、日本共産党か――ここに本当の対決軸がある」とのべました。

 志位氏は、浜渦副知事問題を機に、石原知事が週二、三日しか出勤していないことが全国に知れ渡ったことに触れ、「仕事を副知事に丸投げし、異常な強権政治を招いた知事の責任は重い」と強調。党都議団が提起した知事への問責決議案を「オール与党」がにぎりつぶしたことを告発し、「チェック機能を放棄した勢力に都政は任せられない」と批判しました。

 志位氏は、暮らしと福祉、税金の無駄遣い、平和と民主主義のどの問題でも、「オール与党」と日本共産党との対決が鮮明になっていることを詳しく説き明かしました。

 民主党が「よいときにはアクセル、悪いときにはブレーキ」などと「野党ポーズ」をとっていることについて、同党がこの四年間、悪政に一度もブレーキを踏んだことがないと指摘。「日本共産党を伸ばしてこそ、『都政を変えたい』という願いを実現する道が開かれます」と訴えました。

 「どうかこの大激戦で共産党を勝たせていただき、子どももお年寄りも、男性も女性も、誰もが安心し、希望をもって暮らせる東京、平和と民主主義が輝く東京をご一緒につくろうではありませんか」。志位氏が呼びかけると、強い日差しの照りつけるなか熱心に聞いていた聴衆は、手やうちわを振り、大きな拍手でこたえました。

 志位氏はこの後、文京、品川、大田の各区で演説しました。