2005年4月7日(木)「しんぶん赤旗」

3中総で志位委員長

「二大政党づくり」とは

国政での「オール与党」化


 「二大政党制づくり」の本質は国政における「オール与党」化――。日本共産党の志位和夫委員長は、六日の第三回中央委員会総会の幹部会報告で、この間の政党状況を踏まえてこう指摘しました。

 民主党は「野党とは呼ばないで」と自民党政権への批判の立場を放棄し、自らを「政権準備政党」と宣言。自民党と政策的な「対立軸」をつくらず、共通面を強調することで「政権担当能力」を示したいという思惑です。志位氏はその宣言こそ「国政における『オール与党』化にあることを自ら告白する動きとしてたいへん重要だ」と。

 実際、自民・公明両党と民主党は、憲法改定、消費税増税で競い合い、「協議による悪政の合意形成をすすめる」姿勢をエスカレートさせています。

 自民党と政策に違いがないのなら、どうして「政権交代」が必要になるのか――これは志位氏が指摘したように「深刻な矛盾」です。

 一九八〇年代以降の時期、日本共産党を排除した「オール与党」体制がつくられ、国政のあらゆる重要問題が密室・談合の政党間協議で決められて、国会に押しつけられる状況がつくられました。

 志位氏は「いまこうした翼賛政治が『二大政党づくり』という新しい舞台装置のもとで、憲法改定と消費税増税という国の命運にかかわる重大問題で再現されようとしている。この動きは国民との矛盾を激しくせざるをえないだろう」と指摘。「まっとうな野党としての日本共産党の役割がこんなにわかりやすいときはない」と力をこめました。