2005年3月31日(木)「しんぶん赤旗」

キューバ国会副議長と志位委員長が懇談  


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キューバ国会のハイメ・クロムベット副議長(右)らとあいさつする志位和夫委員長(左)=30日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は三十日、衆議院の招待で訪日中のハイメ・クロムベット・キューバ国会副議長の表敬訪問を受け、党本部で懇談しました。

 クロムベット副議長は、志位委員長との懇談の機会を持てたことに感謝しながら、両国関係の発展やキューバ情勢について紹介。キューバ経済が「中国との貿易活性化やベネズエラなど南米諸国との共同が進んだことで今後改善する展望が見えている」とのべました。

 また、米国の米州自由貿易地域(FTAA)構想について「ラテンアメリカを再び米国に縛り付けるもの」と厳しく批判しつつ、南部共同市場(メルコスル)加盟諸国を軸にFTAAに反対する南米諸国の共同戦線ができていることを紹介。「この共同の流れはボリビアやペルー、エクアドルにも引き継がれるだろう」と語りました。

 志位委員長は、副議長を歓迎し、ベネズエラやブラジル、アルゼンチン、ウルグアイなどで革新的政権が相次いで誕生、成長していることを挙げ、「米国の干渉、妨害にもかかわらず、キューバが半世紀近く革命の成果を守り、前進させる努力を続けてきたことが、今日のラテンアメリカの社会変革の流れにつながってきていると思います」と述べました。

 志位氏は、「ラテンアメリカで、これまで孤立してきたといわれてきたキューバがいまや多数派の側にいる。二十一世紀はアメリカが軍事でも経済でも世界を思いのままにできる時代ではありません」と述べると、副議長は大きくうなずきました。

 このほか、日本の新聞が、「治安の良さ、教育のレベルの高さ、無料の医療」を評価するキューバ特集を組んだことも話題となり、なごやかな懇談となりました。

 懇談には、日本共産党から西口光国際局長、神田米造同局次長が、キューバ側からペス・フェーロ国会議員、マルティネス・コルドベス国会国際関係委員会担当事務官、在京キューバ大使館のロペス・ディアス参事官が同席しました。