2004年7月12日(月)「しんぶん赤旗」

参院選の開票受けて

志位委員長が記者会見

(22時現在)


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開票状況について記者会見する志位委員長=11日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は、十一日午後十時過ぎ、参院選の開票状況について記者団に問われて、次のようにのべました。

 一、比例代表選挙での五議席獲得の目標を達成できず、現職区の議席確保もきびしい情勢となっていることは、たいへんに残念であり、申し訳ない思いです。ご支持をいただいた国民のみなさん、猛暑のなかご奮闘いただいた支持者、後援会員、党員のみなさんに心からの感謝をもうしあげます。

 一、わが党は、選挙戦をつうじて、自民党も、民主党も、年金問題、消費税の値上げ、憲法九条改定などで、同じ政治の流れのなかにあることを正面から批判し、日本共産党をのばしてそれに対抗する新しい政治をおこすことが、日本の政治をよくするために必要であることを訴えてきました。この訴えの内容には確信をもっています。

 しかし、「自民か、民主か」という流れが、強力につくられるもとで、国民の世論を大きく動かすことができず、わが党が後退する結果となりました。

 一、選挙後の情勢を展望すると消費税の増税問題でも憲法改定の問題でも、日本の進路をわける大きな問題が、情勢の熱い重大問題とならざるをえません。「二大政党」に対抗して、国民中心の新しい流れをおこし広げることは、これからの日本にとって、いよいよ重大になってきます。

 わが党は、選挙戦でかかげた公約の実践のために力をつくすとともに、つぎの国政選挙に向けて、新しい政治をおこす取り組みを日常不断の任務とし、国政の場でも、草の根でも、全力をつくすものです。