2004年7月6日(火)「しんぶん赤旗」

参院選最終盤にあたり、すべての支部と党員のみなさんに訴えます

草の根の力、論戦の力を確信に、やるべきことをやりつくして日本共産党の前進を必ず実現しよう

二〇〇四年七月五日 日本共産党 議長 不破 哲三
委員長 志位和夫
書記局長 市田忠義


 参院選は、政党間の力関係の大激動をはらみながら最終盤を迎えました。

 私たちは、三年前の参院選、昨年十一月の総選挙と国政選挙で悔しい後退をしました。「次の参院選は何としても前進をかちとりたい」――この思いを一つに、一月の第二十三回党大会では、「比例五議席の絶対確保」に必要な総選挙得票の133%、六百十万以上の得票の実現と、七現職区必勝の目標を決めました。以来半年間、大量政治宣伝、対話・支持拡大、総選挙時比三割増をめざす「しんぶん赤旗」読者拡大の活動に、懸命に努力してきました。

 党員、後援会員、読者、支持者のみなさんの努力と奮闘は、情勢を一歩一歩前向きに打開しつつあり、激戦のなか、比例代表選挙では五議席が視野に入り、七現職区はどこでも議席を争う状況にまで押しあげてきています。そのことは、新聞の政党支持率の推移や選挙情勢論評にも、ある程度は反映しています。

 この半年間の全党と後援会員のみなさんの必死の苦労を実らせることができるかどうかは、残された期間の総力をあげた奮闘いかんにかかっています。

 党大会で掲げた参院選の目標を達成できる条件は、六月二十四日の公示以来の論戦を通じていっそう強まっています。年金、消費税、景気・雇用、イラク、憲法、北朝鮮などこの選挙の熱い争点となっているどの問題をとっても、日本共産党が国民の立場に立ったほんものの改革の党であることが鮮明になっています。

 「大企業・財界が主役、アメリカいいなりという同じ土俵の上で政権交代≠セけを問題にする諸政党では、政治は変わりません。選挙戦のなかで、現在のゆがんだ政治の土台を切り替え、日本の新しい進路を堂々としめしている政党は、日本共産党だけです。二十一世紀の日本の希望ある未来を開くために、国民の党、平和と民主主義の党、自主独立の党、日本共産党へあなたの大切な一票を」と、自信を持って最後まで訴えましょう。

 日本共産党は、党員と機関紙読者の数でも、地方議員の数でも、日本の政党のなかで、もっとも大きな草の根の力をもっています。さらに、私たちは、大会以後五カ月連続で「しんぶん赤旗」読者が増えるという、草の根からの上げ潮のなかで選挙戦をたたかっています。このことにも確信をもって、すべての党員が立ち上がり、読者、支持者のみなさんの力もお借りして、草の根の力を総発揮し、法定ビラの配布、メガホン宣伝をはじめとした全有権者対象の宣伝をくりひろげ、すべての結びつきを生かして、対話と支持拡大を大規模にやりぬきましょう。

 どんな選挙戦でも、最後の最後まで必死でがんばったものが勝利者になるというのが、鉄則です。世界に働きかける党、歴史をつくる党としての気概を発揮して、やるべきことをすべてやりつくし、この参院選で、党の新たな前進の一歩を築くために、がんばって、がんばって、がんばりぬきましょう。私たちも、全力を尽くします。