2004年7月5日(月)「しんぶん赤旗」

家計温め、中小企業の支援を

埼玉・川口/志位委員長が業者と懇談


 日本共産党の志位和夫委員長は四日夕、遊説で訪れた埼玉県川口市で川口民主商工会南ブロックの中小業者の人たちと懇談しました。

 米田務会長が経営するプラモデル工場に集まったのは十数人の業者。米田さんが、大手から「中国にもっていくサンプル十個だけの注文がある。あとの何十万個は中国でつくるという」と物づくりの「空洞化」の実態を紹介したのを皮切りに、切実な声が続きました。

 家庭料理の居酒屋を経営する女性は「町工場の人たちが飲みに来てくれていたのに、そういう人たちが賃金カット。私たちも暇です」。美容院を経営する男性も「商店街がシャッター通りになって、近所で顔を会わせても美容院には来られない人が増えています」。

 深刻な資金繰りも話題になり、国民年金を担保≠ノ銀行から金を借りているという話も。国民年金の保険料はとても払えないという声もあがりました。

 志位委員長は、業者の訴えに「景気回復には家計を温め、中小企業を支援するのが大事」と指摘し、中小企業への「貸しはがし」など小泉「構造改革」の問題を解説し、日本共産党の政策を丁寧に紹介。「参院選でみなさんのご期待にこたえられるような結果を出したい」と決意をのべました。