2004年6月25日(金)「しんぶん赤旗」

通りがかりの人も足止めて

年金の怒りこの一票で
「税の使い方、集め方」に共感

志位委員長大阪第一声


 「消費税でなくても年金の財源は確保できるとわかった」と語る聴衆――。日本共産党の志位和夫委員長が二十四日、参議院選挙の第一声を上げたJR大阪駅前の大歩道橋は、プラカードを持った女性や労働者、お年寄りでいっぱい。通りがかりの人も、真剣なまなざしを向けていました。

 「消費税増税反対を掲げる唯一の政党、日本共産党にこぞって増税反対の声を」。志位さんの訴えに拍手で応えた女性(51)=大阪市城東区=は、児童福祉施設で働いています。「福祉のためと消費税を導入したけど福祉は削られっぱなし。消費税を上げなくても税の使い方、集め方を変えれば年金も福祉も財源が確保できるとよく分かりました。日本共産党を躍進させたい」といいます。

 交差点の人垣に足を止めたのは「仕事で通りかかった」豊中市の男性(47)=自由業。総選挙では民主党に投票。でも「今回はちょっと…。悩んでます」。しばし志位委員長の演説に耳を傾けました。「わかりやすいですねー。消費税増税の一方で法人税が百兆円以上減税されていたなんて知らなかった。じっくり考えてみたい」

 大学四年の男子学生(24)は、リクルートスーツ姿で就職活動真っ最中です。「なんで就職もままならないのか。今度の選挙は関心がある」。総選挙では、親せきに頼まれて自民党に投票。参院選は、「自民党と公明党以外に」と考えています。演説を聞きながらいいました。「これまで関心外だったけど、共産党の主張は市民の側に立っていて、共感することがおおいですね」