2004年4月4日「しんぶん赤旗」南関東版

横須賀900人の聴衆に広がる共感

日本改革の提案わかった

志位委員長招き演説会

 日本共産党神奈川県委員会と三浦半島地区委員会は二日夜、横須賀市の横須賀文化会館で、志位和夫委員長を招いて党演説会を開きました。同市や三浦市などから約九百人がつめかけました。志位さんや、はたの君枝参院議員(神奈川選挙区候補)の訴えは、「希望を持って生きていける力をくれる党だと感じた」「参院選に勝利して日本を変える大波を起こしたい」など聴衆に感動と確信を広げました。

 「国民のみなさんの『何とかしなければ』という不安や怒りの根っこをたどると、二つの異常な政治のゆがみにぶつかります」

 こう切り出した志位さんは「大企業・財界いいなり」と「アメリカいいなり」の自民党政治のゆがみについて、雇用不安や年金改悪、消費税増税、イラクへの自衛隊派兵、憲法改悪、横須賀基地などの基地強化などを例に、欧米諸国の統計数字も使って解明しました。

 そのうえで、日本共産党がめざす日本改革は、二つの異常なゆがみを正す改革だとして、(1)国民の暮らしを守るルールをつくり、税金の集め方と使い方の「逆立ち」を正す経済の民主的改革(2)アメリカいいなりの根本にある日米安保条約をなくし、憲法を生かした独立・平和の日本への改革―について、くわしく紹介しました。

 日本共産党演説会に初めて参加した男性(46)=三浦市=は「志位さんの話は興味深く、年金の話など共感できた」と感想をのべ、女性(31)=三浦市=も「雇用は自分自身の問題と思っていましたが、志位さんの話を聞き、社会を変えなければいけない問題だと分かりました」と話しました。

 多くの聴衆が心打たれたのは、イラク戦争をめぐってアメリカの国際的な孤立が深まっている国際政治の動向や、アメリカ流の弱肉強食の経済政策の破たんをきっかけに起きている世界各地の激動などを紹介して、志位さんが、こう呼びかけた訴えでした。

 「日本共産党がめざす日本改革の方向は、世界の大多数の国々がめざす方向と一致しています。ここに自信を持って進みたい。参議院選挙で、必ず日本共産党の勝利を勝ちとらせていただきたい」。会場は共感の大きな拍手に包まれました。

 逗子市の男性(24)は「志位さんの話を聞いて、声をあげれば社会を変えられる、その道筋が分かりました」と話し、鎌倉市の女性(53)は「共産党の考えを周りの人たちに伝えていきたい」と声を弾ませました。

 地域の人に参加を呼びかけて三十五人で参加した横須賀市の日本共産党野比支部の支部長、男性(69)は「世界で起きている変革の大波を知り、自分たちもこの大波を起こせると思いました。そのためにも参院選の勝利に向け頑張りたい」と決意を語りました。

 演説会では、小池晃参院議員(比例代表候補)がビデオであいさつし、三橋一夫・神奈川土建一般労組横須賀支部委員長と、伊豆利彦横浜市立大学名誉教授が日本共産党と、小池、はたの両候補への期待を語りました。大森猛前衆院議員(比例代表・神奈川五区候補)が参院選勝利へ向けた決意と、「しんぶん赤旗」の購読を訴えました。

米原子力空母の横須賀配備許すな
志位、はたの両氏が訴え

 二日夜、神奈川県横須賀市内で開かれた日本共産党演説会で、志位和夫委員長と、はたの君枝参院議員(神奈川選挙区候補)は、「横須賀基地への米原子力空母の配備許さず、母港返上のたたかいをすすめましょう」と呼びかけました。

 志位さんは、米太平洋軍のファーゴ司令官が米議会で、二〇〇八年に横須賀基地に「最も能力の高い最新鋭の空母」を配備する意向をのべたことを厳しく批判し、「東京湾の玄関口である横須賀に、原子力空母を未来永劫(えいごう)居座りつづけさせる計画は、絶対に許せません」と訴えました。

 はたのさんは同日、米海軍・横須賀基地に、小池晃参院議員(比例代表候補)らと連名で抗議文を手渡し、配備計画の撤回を求めてきたことを紹介し、「被爆国日本の市民として、原子力空母の母港化は絶対に許せないという声を大きくあげていこうではありませんか」と訴えました。

 はたのさんは、貴重な池子の森を破壊する米軍住宅増設計画、横須賀基地のふ頭の延伸工事、爆音被害をひどくしている最新鋭戦闘攻撃機の配備など、すでに原子力空母配備の動きが県民に不安と被害を広げている実態を告発し、「アメリカいいなりの政治の根本にあるのは日米安保条約です。参院選挙で、日米安保条約をなくして、基地のない平和・独立の日本への改革を訴えている日本共産党を大きく伸ばしてください」と呼びかけました。

 横須賀市に住む女性(57)は「母港化はほんとうに怖い。子どもたちが暮らしていく場にそういうものを残したくありません。原子力空母母港化に反対する運動をどんどん広げます」と話しました。

小池、はたのさんの再選期待
戦争に反対し信念貫いた党

三橋(神奈川土建支部執行委員長)、伊豆(横浜市大名誉教授)両氏が推薦

 神奈川県横須賀市内で二日夜開かれた日本共産党演説会では、神奈川土建一般労組横須賀支部執行委員長の三橋一夫さんと、横浜市大名誉教授の伊豆利彦さんが、日本共産党と小池晃(比例代表)、はたの君枝(神奈川選挙区)両参院議員への期待をのべました。

 三橋さんは、地元の中小建設業者が大手ゼネコンに仕事を奪われたり、公共工事で不当な単価切り下げと低賃金を押し付けられている実態を訴え、はたの議員が国会でこの問題を取り上げ、国土交通大臣に「指導」を約束させた実績を紹介。「私たち建設業者にとって、はたのさんは宝です。横須賀が地元の小泉首相の政治は、痛みばかりで業者は生きていけません。小池さん、はたのさんの再選を期待しています」とのべました。

 戦前の日本共産党員作家・小林多喜二の研究者として知られる伊豆さんは、戦前の日本共産党の苦難のたたかいに触れながら、「私が日本共産党や多喜二を知ったのは戦後のこと。戦争に反対し、民主主義を実現をするために信念を貫いた人たちがいた事実に感動した」と語りました。

 伊豆さんは「世界でアメリカ中心の時代は終わっている」とのべ、世界の流れと逆行する日米安保体制のゆがみを批判。「安保をなくす仕事ができるのは日本共産党だけです。議会でのたたかいと市民のたたかいを結び付けて大きな力を発揮する唯一の政党、日本共産党の躍進が必要です」と訴えました。