2004年1月6日(火)「しんぶん赤旗」

歴史的な党大会は目前――

激動のもとでも前進できる強大な党を新たな意気ごみで

2004年党旗びらき 志位委員長があいさつ

参院選の目標達成へ年初めからダッシュを


 日本共産党は五日、二〇〇四年党旗びらきを党本部で行いました。不破哲三議長、志位和夫委員長、市田忠義書記局長、石井郁子、上田耕一郎、浜野忠夫の各副委員長をはじめ、中央委員、各部局の責任者などが出席しました。志位委員長があいさつに立ち、歴史的な第二十三回党大会を目前にしたいま、すべての党員が、党綱領改定案を練り上げる歴史的な仕事に参加し、「参議院選挙での目標を必ず達成するために年初めから大きくダッシュしよう。どんな激動のもとでも前進できる強く大きな党づくりに新たな意気ごみでとりくもう」とよびかけました。

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2004年党旗びらきであいさつをする志位和夫委員長=5日、党本部

 志位氏は、昨年の激動の内外情勢を振り返ったうえで、「激動のときこそ、情勢を深いところで動かしている矛盾はどこにあるかをしっかりつかんで、社会進歩を促進する党としてたたかうことが大切です」と強調。党綱領改定案がそのたしかな立脚点を与えていることを、世界政治と国内政治の両面から跡付けました。

 世界政治では、綱領改定案が示した「国連憲章にもとづく平和の国際秩序か、アメリカが横暴をほしいままにする干渉と侵略、戦争と抑圧の国際秩序か」という二つの流れのぶつかりあいが根底にあり、どちらに未来があるかは明りょうだとのべ、その動きを詳しく解明。「派兵やめよ」「憲法を守れ」のたたかいを大きく広げ、無法な派兵計画を中止・撤回させるために力をつくそうとよびかけました。

 国内政治でたたかう立脚点は、「異常な対米追随と大企業・財界の横暴な支配の打破」という綱領改定案で示す二つの悪政の根源をただす日本の民主主義的改革にあると強調。「古い自民党政治の枠組みのなかで、その担い手をかえたり、担い手を再編するなどのどんな手段をつかっても、二つの悪政の根源と、国民多数の利益との矛盾を解決することは決してできない」として、支配体制の延命の手段であった小泉政権がいっそう危機を深めていることを明らかにし、自民党政治を根本から変える本当の改革の立脚点と方針をもつ党として、小泉政権の平和と暮らしを破壊する悪政と正面から対決しようとよびかけました。

 最後に志位氏は、財界主導の保守「二大政党制づくり」という政界支配の危険な動きを告発したうえで、「悪政の根源の一つである財界・大企業と一体になる方向にすすむならば、国民との矛盾はますます広がるばかりだ」と指摘。「この矛盾を解決する道は、日本共産党が主張している日本の民主主義的改革の道以外にはありません。この立脚点に確信をもって、揺るぎなくたち、情勢を前向きに打開するためにともに奮闘しよう」と訴えました。

強大な党づくり、参院選の目標達成へ――年初めからダッシュしよう/2004年党旗びらき 志位委員長のあいさつ(大要)