2003年11月6日(木)「しんぶん赤旗」

「野党らしい野党」の勝利こそ

札幌、新潟で志位委員長


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5日、札幌パルコ前

 日本共産党の志位和夫委員長は五日、大激戦、大接戦となっている衆院比例北陸・信越ブロックの新潟市と同北海道ブロックの札幌市を訪れ、街頭から日本共産党への支持を呼びかけました。

 札幌・パルコ前には四千人がつめかけ、志位氏のほか、比例北海道ブロックの児玉健次、宮内さとし、小田一郎の各比例候補が演説しました。

 志位氏は「大接戦のたたかいですが、選挙は最後まで力を尽くしたものが勝利をつかむことができます」と強調。児玉候補について、「国会でひとたび質問に立つと、議場が静まり返ります。どんな質問にも事実と道理の裏付けがあり、誠実な姿勢は閣僚席もうなずかせます。なんとしても児玉さんを押し上げてください」と力をこめました。

 年金制度や消費税問題、憲法改悪、自衛隊のイラク派兵など総選挙の争点を解明。「悪政を競い合う自民党、民主党に未来は託せない。悪政にストップをかける『野党らしい野党』の役割を果たしているのは日本共産党です。この党こそ、今度の選挙で勝たせていただきたい」と強調しました。

 児玉候補は「なぜ、イラクに行かねばならないのか」と自衛隊員から声が寄せられていることを紹介。「イラク派兵は北海道から準備が進められています。イラクへの派兵を許さず、憲法をまもるため、ぜひ、比例代表で日本共産党と書いてくださる方を一回り二回り広げてください」と力強く訴えました。

 志位委員長の話を直接聞きたいと駆けつけた札幌市西区の介護福祉士の吉田陽子さん(37)は「税金の使い方を社会保障重視に切り替えれば、十兆円を社会保障に回すことが可能だというのは、非常に根拠のある訴えだと思いました。仕事を通じて、社会保障への予算の使われ方は少ないと実感していますが、本当に税金の使い方を切り替えられたら良いですね。二大政党制の裏に財界の野望があるという訴えには、あっ、そうかと気づかされました。これを力に対話も支持も広げていきたい」と語っていました。

 新潟市の万代シティでは、平日の昼間にもかかわらず千五百人が集まり、足をとめ、志位氏とかわまた幸雄比例候補の訴えに拍手を送りました。