2003年11月5日(水)「しんぶん赤旗」

東海ブロック/かけがえない2議席

志位委員長が名古屋で演説


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4日、名古屋駅前

 日本共産党の志位和夫委員長は四日夕、佐々木憲昭、せこゆき子両候補の議席確保に全力をあげる衆院比例東海ブロックの愛知県を訪れ、名古屋駅前につめかけた六千人を前に「最後の最後まで、日本共産党への支持の輪を広げに広げぬいてください」と訴えました。

 志位氏は「比例東海ブロックでは、これまで国会で大活躍してきた佐々木憲昭さん―『ムネオハウス』の追及から経済・金融問題まで、なくてはならない議席です。せこゆき子さん、ハンセン病患者の問題で全国を歩き、解決に奔走した―このかけがえのない二つの議席をまもりぬかせてください」と訴えました。

 総選挙で明らかになった@財界のために働く政治か、国民のくらしのために働く政治かA米国いいなりに憲法を壊すのか、憲法を生かした独立・平和の日本を築くのか―の二つの争点を解明。「『政権交代』といいながら、消費税大増税と憲法改悪という日本の進路にかかわる大問題で同じ立場にたった自民党と民主党のどちらを選んでも、日本の政治はけっしてよくなりません。日本共産党を選んでこそ、改革できるたしかな力になります」と訴えました。

 佐々木候補は、日本の財政をゆがめるむだな公共事業の根源には政官財の癒着があることを指摘。「これを改革できるのは、企業・団体献金を受け取らない日本共産党だけ。みなさんの代表として伸ばしてください」と強調。せこ候補は、「政治は弱者のためにあります。弱い人たちの声を国会に届ける日本共産党の議席をなんとしても守ります」、加藤たかお比例候補も力をこめて訴え、大きな拍手につつまれました。

 駅前の路上は聴衆でぎっしり。なんども「そうだ」の声や、大きな拍手が起きました。名古屋駅前の銀行に勤める女性(50)は「憲法を守ろうという訴えは心に残りました。実は、きのう選挙のことを頼んだことのなかった母親に、今度の選挙は憲法、平和がかかった大事な選挙と、初めて日本共産党の支持を頼んだんです。残る時間がんばりたい」とのべました。

 半田市からきた女子学生(21)は「友だちに共産党の支持をうまくいえなかったんですが、財界から民主党も支援を受けている話を聞き、民主党批判がすっきりしました。あすからどんどん訴えていきたい。選挙に行かないという友人にも『いま棄権すると将来大変なことになるよ。青年が一番影響を受けるのだから』と話していきます」。