2003年10月29日(水)「しんぶん赤旗」

就職難は「政治のせい」

大阪 天王寺駅前


 日本共産党の街頭演説が始まる前から「共産党がんばれー」の声がビルの谷間に響いた二十八日夕方のJR天王寺駅前。駅構内から次々と出てくる帰宅途中の労働者はじめ、「大人気やん」と笑顔の高校生も立ち止まるなど、聴衆は演説が終わるまで増え続け、歩道橋や百貨店前を埋める大きな人垣ができました。

 街頭演説では、近畿ブロックの比例代表三候補のほか、衆院大阪選挙区の清家ひろし一区候補、あだち義孝三区候補、野沢みちあき十四区候補が訴えました。

 買い物に来て演説会に足を止めたという天岸浄之さん(27)は「イラク戦争も、有事法制も絶対反対。アメリカを応援する小泉さんは絶対許せないです。志位さんはイラク戦争のことなど、どこもいわない話をされました。大きな判断材料になりました」といいます。

 志位委員長の演説を熱心に聞いていた大阪市天王寺区の西来歩さん(23)=失業中=は「志位さんが話した『若者の就職難は、若者のせいではない。政治のせい』って、ほんまや。政治の責任だと思う。国民一人ひとりのことをちゃんと考えてほしい」と話しました。

 会計事務所に勤める田中良さん(24)は「志位さんの話を聞いて、財界の思惑で動く社会はいややなと思いました。消費税増税も憲法改悪もやめてほしい。共産党にがんばってほしい」と期待を寄せました。

横浜駅西口/税金の使い方社会保障へ

 二十八日朝、横浜駅西口で日本共産党の志位和夫委員長を迎えて開かれた総選挙第一声の街頭演説。肌寒い雨の中、広場にはカラフルな傘の花が咲き、一歳の子どもを胸に抱えた女性の姿も。

 横浜市泉区の団体職員、高須健太郎さん(28)は「志位さんのいうとおり、アメリカいいなり、財界が主人公という税金の使い方を、もっと社会保障にまわすべきです。」といいます。

 「人間はモノではない」との志位委員長の雇用問題の訴えは、「今の自分の問題として胸にジーンときました」と語るフリーターの鈴木和平さん(21)。「正規雇用を抑えられ、契約・派遣社員として使い捨てにされるなんて許せない。自分の夢や希望をあきらめないで最後まで追い続けていくためにも共産党に前進してもらいたい」

 求職中という川崎裕美さん(24)は「消費税増税反対、平和憲法を守るという政策の中身で共感できるので、今度の選挙では支持します」といいます。「有事法制が通ってやばいなって思った。民主党など他の野党にも期待していたけど、憲法九条を変える姿勢や財界とくっついているのが分かって、一気に冷めました。本当に国民のためにやっているの? というのが見えてきて、共産党しかないと感じるようになった」