2003年10月9日(木)「しんぶん赤旗」

政治を変える本当の力日本共産党を大きく

連続選挙の埼玉

志位委員長が訴え


 九日告示(二十六日投票)で参院埼玉補選と総選挙を連続してたたかう日本共産党埼玉県委員会は八日、さいたま市の「さいたまスーパーアリーナ」に志位和夫委員長を迎え大演説会を開きました。県内各地から八十八台のバスを連ねるなどして集まった七千五百人が力強い拍手と歓声で各弁士の訴えにこたえました。

 志位委員長は「埼玉では連続選挙です。参議院補欠選挙であべ幸代さんの勝利をかちとり、総選挙では比例・北関東ブロックの二つの議席をまもりぬき、かならず勝利するために力をふりしぼりましょう」と訴えました。

 そして、「総選挙にのぞむ日本共産党の政策」にそって「経済の改革」と「外交・安保の改革」の二つの改革についてのべました。

 高齢化社会を支える社会福祉の財源問題をどう解決するか、若い世代の雇用をどう確保するか−志位氏がパネルを使い、具体的な数字も示して詳しく解明すると、じっと聞き入り、熱心にメモをとる姿が目立ちました。

 イラク戦争で独自の判断ができず、ブッシュ米大統領の言い分を繰り返すだけの小泉首相の姿勢を「うのみとおうむ返し」と指摘すると、爆笑が起こりました。また、「国連憲章にもとづく平和の秩序にそむくものがあれば、だれであれ批判する−憲法九条をもつ国として、そういうことが堂々と主張できるような自主外交を求めたい」とのべました。

 志位氏は、選挙では消費税増税と憲法改悪の大悪政に対する姿勢も大きく問われると強調。「日本共産党をのばしてこそ、政治を変える本当の力になる」と訴えると、会場はいっそう大きな拍手と声援につつまれました。

 志位委員長の演説に先立ち、無党派の大矢みち子・新座市議、元荒川の自然を守る運動に携わる松沢信祐・文教大学教授が、党躍進への期待を語りました。

 塩川てつや衆院議員、森原公敏、小笠原しんめい、田谷たけお、元山かよ子の比例五候補、小選挙区十五候補、大門実紀史参院比例代表候補が、決意を表明しました。

 あべ幸代参院補選候補=前=が「青年の雇用確保とくらし第一の政治実現に全力を尽くします」とのべました。

 初めての選挙権行使となる所沢市の学生、鈴木史織さん(20)は「青年の問題で解決策をしっかり示せるのは共産党しかないと思った。友だちも二十歳になるし、共産党のことを伝えられるのがうれしい」と話していました。

 埼玉で自民党は、すでに安倍幹事長が二回埼玉入りし総力の構えです。

 公明党は参院補選で自民党候補を推薦。「衆院選の前哨戦であり、連立政権の信任がかかっている」(公明新聞五日付)と自民党支援の一方で、連立与党時局講演会(川越市)で「小選挙区は中野清(自民党衆院七区候補)比例区は公明党」の横断幕をかかげるなど、衆院選最重点の布陣。

 民主党は「政権選択」をかかげ、自由党との合併効果を材料に衆参一体作戦です。