2003年10月5日(日)「しんぶん赤旗」

バラゲールキューバ共産党政治局員と
志位委員長が懇談


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志位委員長(右端)と懇談するキューバ共産党バラゲール政治局員・国際部長=4日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は四日、党本部で、キューバ共産党のホセ・ラモン・バラゲール・カブレラ政治局員・国際部長の訪問を受け、懇談しました。

 バラゲール政治局員は、キューバの社会主義の目標は、知識や文化、芸術などにわたる国民の全面的な人間的発達にあると強調。その根本は教育にあるとして、小・中学校での二十人以下の学級編成や全市町村での大学の分校の設置など、現在すすめている教育改革の内容を紹介しました。

 また、キューバをめぐる国際問題として、米政府がキューバをも先制攻撃戦略の対象としていることなどをあげ、キューバは国民の政治的団結と国際連帯をいっそう強化していくとのべました。

 志位委員長は、現在行われている国連総会で、国連事務総長をふくめ、多くの国が米国の一国覇権主義を非難していることを指摘しつつ、国連憲章にもとづく平和の国際秩序を求める流れが主流になっていることを強調。イラク戦争に反対するとりくみで非同盟運動が果たしてきた役割や、日本共産党がこの間、中東・イスラム諸国と交流を深めてきたことなどについても説明しました。

 懇談では、上田耕一郎副委員長を団長とする日本共産党代表団の昨年のキューバ訪問も話題にのぼり、両党間の交流をさらに深めていくことが確認されました。懇談には、日本共産党から西口光国際局長と神田米造国際局次長らが、キューバ側からはイルダ・バサヨ・オビエド・キューバ共産党国際部アジア地域調整者、オルランド・エルナンデス・ギジェン駐日キューバ大使らが出席しました。