2003年8月22日(金)「しんぶん赤旗」

日本共産党の候補者

21世紀 日本の進路問うたたかいで前進めざす

衆院比例47、小選挙区300氏

志位委員長が発表


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記者会見する志位和夫委員長(右)と大幡基夫選対局長=21日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は二十一日、国会内で記者会見し、次期総選挙の比例代表予定候補者四十七氏と小選挙区予定候補者三百氏の名簿を発表しました。次期総選挙について、「いま討論で練りあげつつある綱領改定案を土台にしながら、二十一世紀の日本の進路はどうあるべきかということを、大きく問う選挙にしていきたい」とのべました。

 比例代表予定候補者の内訳は、男性三十四人、女性十三人。このうち、現職十四人、前職一人、新人三十二人です。小選挙区は、三百のすべての選挙区に擁立し、男性二百二十七人、女性七十三人。このうち、現職八人、前・元職各一人、新人二百九十人となっています。平均年齢は比例代表、小選挙区ともに四十九歳。

 志位氏は、予定候補者の特徴として、「現職の国会議員にくわえ、地方議会での経験をもった方がた、地方党組織で責任ある仕事をしている方がた、さらに弁護士、税理士、保健師、マンション管理士や、女性分野、青年分野など、国民各層のなかでのさまざまな運動の担い手として、実績をあげてきた方がたなど、どの方も国政の場で、活躍できる力量をそなえたみなさんです」と紹介しました。

 志位氏は、「総選挙では、いつまでこんな“アメリカいいなり”を続けるのか、国民の“生活不安”をひどくするばかりの政治でいいのか−−など、『二十一世紀の日本の進路の選択』を大きく問うたたかいをすすめたい」とのべました。

 そして、「日本共産党の前進こそ、平和と暮らしをまもり、自民党政治をうちやぶり、日本に新しい政治をおこす一番の力になるということを堂々と訴えて、前進を期したい」と決意を語りました。

 志位氏は、他の野党との選挙協力についての質問に答え、「選挙協力のためには、国の進路の基本における政策的一致が有権者にたいする責任としてどうしても必要」とのべ、「現状では、安保、『構造改革』、憲法などにたいする態度で大きな隔たりがあり、野党間に選挙協力の条件はありません」とのべました。

 そして、「条件がないもとで、無理にすすめれば、自民党政治をおおもとから打ち破る立場をしっかりともっている日本共産党の値打ちが発揮できなくなり、野党全体の力も強めるのでなく、弱めることになります。野党が『反自民』の立場でそれぞれたたかい、立場の違いは国民の前で堂々と論争していくことが、大切だと思います」とのべました。

 会見には大幡基夫選対局長が同席しました。