2003年8月20日(水)「しんぶん赤旗」

日本と世界の情勢の発展が党綱領の

示す道筋と接近、合致してきた

千葉県地方議員研修会で 志位委員長が講義


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千葉県党地方議員研修会で講義する志位委員長=19日、長南町

 日本共産党の志位和夫委員長は十九日、千葉県長南町内で開かれた県地方議員研修会(党県委員会主催)で、「党綱領改定案と当面する政治任務について」と題して、四時間にわたって講義しました。志位氏は、党綱領改定案の特徴を解明するとともに、秋にも予想される総選挙での勝利と党大会成功に向けた課題とたたかいの方向について報告しました。

 同研修会には衆・参院選候補者、地方議員、党機関役員・職員ら約二百人が参加しました。

 志位氏は、党綱領について「日本社会の改革のプログラム」であるとともに、「直面するあらゆるたたかいをすすめていく指針となるものです」と指摘。綱領改定案の特徴として(1)党の民主主義革命論を仕上げた(2)世界情勢論の新しい展開をおこなった(3)未来社会の展望の創造的な開拓をおこなった―ことをあげ、「日本と世界の情勢の発展が党綱領案が示す道筋と接近し、合致してきた」とのべ、それぞれ詳しく解明しました。

 独立・平和の日本をめざす改革の解明のなかで、志位氏は「北朝鮮の問題の解決は、東アジアの平和と安定にとって不可欠の重要な問題になっている」として問題解決の筋道を明らかにするとともに、「この問題で日本共産党が果たしてきた役割に誇りを持ち、おおいに語っていきましょう」とよびかけました。

 日本経済の改革について、「ルールなき資本主義」や社会保障の現状など「自民党流のやり方は通用しなくなってきている」と指摘し、日本経済の「基盤の弱さ」にメスを入れる改革の必要性を強調しました。

 世界情勢論の問題では、(1)帝国主義の捉え方の新しい発展(2)社会主義をめざす新たな探求(3)日本共産党の野党外交の発展―について分かりやすく解明しました。

 未来社会の問題では(1)二十一世紀は、資本主義の存続の是非が根本から問われるという展望を示したこと(2)綱領改定案は未来社会論を全面的にあらためたことについて詳しく報告しました。

 志位氏は、総選挙勝利と党大会成功をめざすとりくみに話をすすめました。

 この課題を推進するうえで、政党間の力関係の現状をリアルにとらえることが重要だとして、南関東ブロックの現状を分析。選挙活動でも党建設でも、「起点をリアルに見て、そこからおしかえし、さらに前進を」という政治的構えの必要性を指摘しました。

 さらに総選挙勝利をめざす政治論戦をすすめるうえでの課題として、(1)二十一世紀の日本の進路を大きく問うこと(2)政党選択で日本共産党をどう光らせるか(3)反共攻撃を攻勢的に打ち破ることを提起し、それぞれ詳細に解明しました。

 十日投票の柏市議選挙で初当選した平野光一市議は「九月議会に向けて、住民の声をどう届けるか研究中ですが、世界と日本の政治・経済を、もっと勉強しなければならないと実感しました。地方政治の問題も、世界と日本の動き全体のなかでとらえてこそ、説得力のある運動ができると思います」と話していました。