2003年4月4日(金)「しんぶん赤旗」

大激動のなかの選挙戦

日本共産党の勝利必ず

千葉・津田沼駅前3千人が埋める

志位委員長が訴え


 いっせい地方選挙前半戦の道府県議選、政令市議選告示前日の三日夕、日本共産党の志位和夫委員長は、千葉県のJR津田沼駅前の街頭演説で、県議候補十二人、千葉市議候補九人の全員勝利で、イラク戦争支持勢力へのきびしい審判と、暮らしを守る政治への転換を気迫をこめて訴えました。

 県議候補と千葉市議候補二十一氏が、それぞれ決意を表明。公明党がイラク戦争中止を訴える日本共産党を中傷するビラを二回まくなど攻撃を強めるなか、駅前デッキをぎっしり埋めた三千人の聴衆とともに、激戦を勝ち抜く意思を固め合いました。

 「政党の値打ちが丸ごと問われる選挙です。平和、暮らし、地方政治の三つの問題で争点ははっきりしています」と切り出した志位氏は、(1)平和の党か、戦争の党か(2)国民の命と暮らしを守る党か、これを破壊する党か(3)地方政治の命である「福祉と暮らしを守る」立場にたつ政党はどの党か──という三つの角度で解き明かしました。

 無法性、非人道性があらわになったイラク戦争を小泉首相、自民、公明がひたすら米国いいなりで支持し、平和世論を敵視していると告発。「自主独立を貫き、米国に堂々とものをいう日本共産党をのばして、平和の審判をくだしていこうではありませんか」と力説しました。

 小泉内閣、自民、公明は、四兆円の国民負担増など暮らしを痛めつける勢力でもあります。

 志位氏は、医療費値上げ凍結の国民的運動がわきおこるなか、凍結を求める地方議会の意見書に公明党だけが反対し、千葉県では自民党提案の「三割負担の慎重な運用を求める意見書」というひかえめな要求にまで反対したことをあげ、「『福祉の党』の看板をはずし、『福祉切り捨ての党』がふさわしい」と訴えると、「そうだ」のかけ声と拍手がおきました。

 県政をめぐって志位氏は、一人あたりの民生費が全国四十七位にもかかわらず、堂本県政は「自民、公明、民主と二人三脚で、ただでさえ貧しい福祉の施策をさらに切り捨てている」とのべ、その「逆立ち」ぶりを介護保険、国保、教育、巨大開発の各分野で告発しました。

 このなかで、全国でも、もっともひどい国保証の取り上げ問題について日本共産党が、国保法にある「特別の事情」の条項を活用し、失業や不況にあえぐ住民からの国保証取り上げをやめさせることを提案していることを紹介。

 三番瀬の埋め立ての白紙撤回、乳幼児医療費の窓口無料化など六人の党県議団が住民と力をあわせ実現した豊かな実績を示し、「さらにこの力を大きくさせてください」と訴えると、大きな拍手がわきおこりました。

 鎌ケ谷市の本谷政子さん(56)は、「志位さんの話を聞いて、戦争反対を貫いてきた共産党が本当に好きになりました。戦争をやめてほしいという私たちの願いを敵視する自民党や公明党は許せない」。船橋市の狩野邦夫さん(54)は、「毎日イラクのニュースを見ていて、はらわたが煮えくり返っていた。共産党の話を聞いて、多くの人に『平和の党』だと伝えたい」と話していました。