2003年2月25日(火)「しんぶん赤旗」

盧武鉉・韓国新大統領就任で

不破議長、志位委員長が祝賀メッセージ


 日本共産党の不破哲三議長と志位和夫委員長は、盧武鉉氏が二十五日に韓国の新大統領に就任するにあたり、連名の祝賀メッセージを送りました。同時に、大邱市の地下鉄火災のお見舞い文も送りました。穀田恵二衆院議員・党国会対策委員長と森原公敏国際局次長が二十四日午後、在日韓国大使館を訪問し、応対した李柱欽公使参事官にコピーを手渡し、懇談しました。

 大韓民国大統領 盧武鉉様

 あなたの大韓民国大統領就任にあたり、心からのお祝いを申し上げます。

 国民参加と透明で公正な政治をというあなたの呼びかけが、貴国における民主主義の前進と発展の力強い画期となることを願っています。あなたの呼びかけは、韓国と北朝鮮間の諸問題の平和的な解決を促進し、朝鮮半島の統一と平和と繁栄の新しい時代に道を開くうえでも、大きな力となるでしょう。

 日本と韓国は、同じ東北アジアにともに生きています。それだけに、日本、韓国、北朝鮮のあいだに平和で安定した関係を築くことは、二十一世紀の東北アジアと世界の平和にとって欠くことのできない課題です。私たちは、そのためには、関係諸国が、この課題を真剣かつ誠実に追求すること、どんな問題の解決にあたっても、国連憲章に定められた平和秩序の厳守、軍事優先を排し平和的な話し合いでの解決という立場をつらぬくことが重要だと考えています。

 日本共産党は、八十年前、日本における国民主権と民主主義の実現とともに、日本帝国主義による朝鮮の植民地支配、アジア諸国への侵略戦争に反対する旗をかかげて、誕生した政党です。大戦後においても、「国民が主人公」の政治と社会進歩、世界とアジアの平和、諸民族の自決、核兵器の全面的禁止のために一貫して力をつくしてきました。

 私たちは、日韓の友好関係が過去の歴史的教訓をしっかりとふまえ、大きな未来展望をもった発展をとげることを、強く希望しています。

地下鉄火災に見舞い

 大韓民国大統領 盧武鉉様

 多くの尊い人命が失われた大邱市の地下鉄火災事故の報に接し、大きな衝撃を受けました。深い悲しみをこめて、亡くなられた方々への哀悼の気持ちを表明するとともに、ご家族のみなさま、韓国のすべてのみなさまに、心からのお見舞いを申し上げるものです。