2003年1月5日(日)「しんぶん赤旗」

日本共産党の値打ちは 歴史の激動のなかで輝く

2003年党旗びらき 志位委員長があいさつ

「攻めの構え」で選挙勝利に必要な 仕事を早い時期にやりきって


2003年党旗びらきであいさつをする志位和夫委員長=4日、党本部

 日本共産党は四日、二〇〇三年党旗びらきを党本部で行いました。不破哲三議長、志位和夫委員長、市田忠義書記局長、石井郁子、上田耕一郎、浜野忠夫の各副委員長をはじめ、中央役員、各部局の責任者などが出席しました。志位委員長があいさつに立ち、「党の値打ちを国民的規模で語りに語り抜いていけば勝利への道は開かれる。この気概をもって政治戦に立ち向かおう」とよびかけました。

 志位委員長は、「わが党がきたるべき政治戦で勝利者となる条件はあるか」と問いかけ、「それをつかむうえで、新年を迎えた世界と日本の情勢の特徴を深いところからとらえることが、きわめて大切」と強調。世界でも日本でも歴史の本流は、逆流とのせめぎあいのなかでの紆余(うよ)曲折はあっても、深いところで力強く成長しつつあり、「日本共産党は歴史の本流に立ち、それを促進する党としていよいよその値打ちを輝かせている」と指摘し、世界と日本の情勢、いっせい地方選、解散・総選挙にむけた活動の構えについてのべました。

 世界の問題では、米国がイラクへの戦争準備など一国覇権主義の横暴をむき出しにしているが、世界の平和秩序をもとめる流れはおさえがたい勢いで力強く広がり、米国の横暴が国際政治の場で大局的には孤立を深めつつあると指摘。戦争「協力」で突出した対米従属ぶりをさらけだしている小泉政権を批判し、世界の平和の流れを促進する日本共産党の値打ちが未来に生きることは疑いないと強調しました。

 国内政治では、「小泉政治」の経済政策がすっかり破たんし、小泉内閣に残されているのは「国民に耐えがたい痛みを押しつけることだけ」と指摘。国民から怨嗟(えんさ)に近い悲痛な声があがるなど、「『小泉政治』の正体は広い国民に見抜かれつつある」とのべ、小泉内閣発足当初から「小泉旋風」に正面から対決し、経済危機から暮らしを守る「四つの緊急要求」を提案して実現に力をつくしてきた日本共産党の値打ちを大いに語り、暮らしを守る“たたかいの組織者”としての真価を発揮して力をつくそうとよびかけました。

 志位氏は、いまの政党状況に言及したうえで、広大な保守を含めた無党派の人々と日本共産党とのこれまでにない大きな共同の新たな条件と可能性が目の前に広がっていると強調。「この人々とおおいに胸を開いて対話し、ともに日本の進路を見いだす、開拓者の気概をもった奮闘が、いまわが党に強く求められている」とのべました。

 そして「歴史の本流にたった党の値打ちを、全党員、全後援会員、全支持者の共通の確信とし、全国民のものにする仕事をやりきれば、必ず勝利への前進の道は開かれる」と強調。「攻めの構え」で、対話と支持拡大、後援会活動、党勢拡大など選挙勝利に必要な組織活動を早い時期にやりぬき、来るべき政治戦での勝利を必ず勝ち取ろうと訴えました。