2002年11月19日(火)「しんぶん赤旗」

志位委員長が徳島・大田知事と懇談

大田「民主主義と環境を“徳島ブランド”に」

志位「民意くみとる努力をされていますね」


大田徳島県知事(左)と懇談する志位委員長=18日、徳島県庁

 日本共産党の志位和夫委員長は十八日、徳島県を訪れ、大田正知事と懇談、徳島県で進められている新しい県政の流れについて大いに語り合い、なごやかな懇談になりました。

 志位委員長は、汚職・腐敗問題に本格的なメスを入れ始めていること、公共事業の民主的改革がすすめられていること、県民参加で県政改革がすすんでいるなど「希望ある変化がおこっていることに注目しています」とのべ、知事と県民の対話の場「ほなけんど塾」などで民意をくみあげる努力をされていますね、と語りかけました。

 大田知事は、「アンケートとか県民投票とかいろいろありますが、行政の責任者として、五感で民意をくみとらなくてはと思っています」と語りました。志位委員長も「県民の心を感じ取ろうとする姿勢をつらぬくなら、むずかしい問題があっても解決していくと思います」と応じました。

 汚職調査団設置問題で議会で自民、公明などが妨害していることにたいして、設置を求める運動や設置費用をカンパするという申し出があいついでいることが話題に。大田知事は「徳島ではこの間の住民運動を通じて、本当の民主主義が根付き始めた」と語り、「この民主主義と豊かな自然環境を徳島ブランドにしたい」とのべました。志位委員長は「それは、すばらしいですね」と話しました。

 「『緑の公共事業』を推進されていますね」という志位委員長の問いかけに大田知事は、自然環境が失われかけていることを語り、十年で全部の山を整備したいと構想を語りました。

 志位委員長は「民主主義をすすめ、徳島のすばらしい山々を復活させる。とても夢のある仕事ですね」とのべ、引き続き県政与党として力をつくすことを表明。大田知事と志位委員長はかたい握手を交わしました。

 山本茂喜県委員長と山田豊、古田美知代両県議が同席しました。