2002年8月7日(水)「しんぶん赤旗」

衆院神奈川8区補選

日本共産党の勝利・躍進で歴史を動かそう

川崎・宮前区演説会に1000人 志位委員長が訴え


志位和夫委員長を迎えて行われた日本共産党の街頭演説

衆院神奈川8区補選でのむねた裕之候補必勝を訴える志位和夫委員長=6日、川崎市、宮前文化センター

 十月十五日告示、二十七日投票の衆院神奈川八区(川崎市宮前区、横浜市青葉区)補欠選挙で日本共産党のむねた裕之候補の勝利を勝ち取ろうと、日本共産党神奈川県委員会は六日夜、宮前区の宮前文化センターで、志位和夫委員長を迎えて演説会を開催しました。

 同補選は、神奈川八区選出の中田宏氏が今年三月の横浜市長選で市長に転出したことにともなうもの。演説会には、二階席に立ち見の人垣もできる千人が参加。勝利への熱気にあふれました。

 党川崎北部地区と横浜北東地区では、二千七百の団体・個人に案内を郵送。当日はマイクロバス十二台を準備。また、むねた候補自ら青葉区の連合町内会長宅や、宮前区内の商店街などを精力的に訪問し、集会への参加を要請してきました。
むねた裕之衆院神奈川8区補選候補

志位和夫委員長を迎えて行われた日本共産党の街頭演説

むねた裕之衆院神奈川8区補選候補

 志位委員長は、「選挙戦は国政の大問題について国民が審判する機会です」と切り出し、(1)「政治とカネ」の問題(2)暮らしと経済(3)平和と外交の三つの角度から争点を詳しく解明。八十年の歴史で試された日本共産党こそほんとうの改革の党であることを縦横に語りました。

 平和と外交の問題で志位氏は、ブッシュ米政権が準備するイラクへの先制核攻撃の危険性を警告するとともに、「二十一世紀の世界の大きな流れは、アメリカの思う通りになりません」と強調。今年の原水爆禁止世界大会が「各国の運動の共同だけでなく、非核の政府、NGO(非政府組織)との共同の大きな場として大成功をおさめつつある」として、大会に七カ国の大統領・首相がメッセージを寄せ、出席したマレーシア軍縮大使、エジプト外務次官が、原爆資料館を訪れた衝撃的感想をふまえ、核兵器廃絶の決意を表明するなど、平和を求める新たな流れが広がっていることを紹介しました。

 志位氏は、八十年の歴史と理念にかかわって、日本共産党が日本をアメリカの従属から抜け出し、ほんとうの独立国にすることを綱領路線の柱にすえ、日本の変革の戦略的な仕事として位置づけてきたと強調。「このことが的確だったことは、アメリカいいなりがいよいよひどくなっている現状をみれば明らかではないでしょうか」と問いかけ、他の政党が安保絶対論の立場をとっていることを指摘しました。

 この安保絶対論のもとで、沖縄は世界一米軍が密集して半世紀以上苦難を強いられ、神奈川という大都市地域に厚木基地、横須賀基地がおかれていると告発。「この異常を異常と思わない政治こそ、ほんとうに異常なことです。二十一世紀に神奈川から沖縄から日本から、米軍基地をなくし、ほんとうに独立国といえる日本をつくっていこうではありませんか」と呼びかけ、大きな拍手に包まれました。

 むねた候補は、働きながら子育てできる労働環境の創出と、雇用と暮らしを守って日本経済を回復する「むねたの提案」をパネルで示し、「小泉政治では国民の暮らしだけでなく経済もだめになる。人間が大切にされる社会をつくるため、私を国会に送ってください」と力強く訴えました。

 横浜市青葉区に住む男性(28)は、「志位さんから国会での医療改悪、有事法制などでのたたかいの話を聞き、心に力強く残りました」と話していました。