2002年7月27日(金)「しんぶん赤旗」

10月の国政補選は絶好の機会

衆院大阪10区 すがのさんを再び国会へ

高槻市の演説会に1400人

志位委員長訴え


志位委員長の「日本共産党の躍進を」との訴えに聞きいる演説会参加者=26日、大阪・高槻市の現代劇場大ホール

すがの悦子候補

志位和夫委員長

 志位委員長は、この日自民、公明が医療改悪法を強行したことについて、国会の状況をなまなましく報告しながら強く抗議するとともに、(1)「政治とカネ」(2)暮らしと経済(3)平和と外交の三つの角度から選挙戦の争点を明らかにし、八十年の歴史で試された日本共産党こそほんとうの改革の党であることを縦横に語りました。

 このなかで志位氏は、大阪十区補選が、秘書給与問題での辻元清美前衆院議員の辞職によるものであることに言及。「辻元氏のやったことが許されないのは当然ですが、腐敗政治で最も悪質で、最も底深く、最も無反省なのは、小泉・自民党と与党です」とズバリ指摘。

 企業献金や機密費問題での自民、公明など与党の無反省ぶりを具体的に明らかにするとともに、日本共産党が国会で果たしてきた活動を詳しく語りました。

 志位氏は、著名な経済学者のジョン・ガルブレイス氏が最新の著書『日本経済への最後の警告』で、小泉内閣の社会保障切り捨てについて「まったく主客転倒」と痛烈に批判し、「老齢年金や医療保険、介護システムといった社会保障制度の充実なしに、国民が生活の不安や恐怖から解放されることなどあり得ないのであって、そのような後ろ向きの政策を取れば取るほど、総需要は停滞する一方であり、社会全体がますます暗くなってしまうのではないか」として、福祉政策の充実が必要と述べていることを紹介。日本共産党の政策が、日本経済について見識をもっている人々の見解と一致していることを述べると、大きな共感の拍手がおきました。

 すがの候補は「いま、政治への不満、怒りが渦巻いています。『解散して信を問え』が国民の声です。ここ大阪十区で全国を代表して、いまの悪政に明確な審判を下そうではありませんか。小泉政治に一貫してきびしく対決し、国民の利益を守って奮闘している日本共産党の議席を大きくしてください」と力強く訴えました。

 鈴木弘純・浄土宗呑海寺住職が、すがの候補と日本共産党への支持を訴えました。

 同補選は、すがの候補のほか、保守系無所属の高槻市議が立候補を表明。自公保は統一候補を模索、民主党も候補者を擁立する方向です。

 志位委員長の話を直接聞いたのは二回目だという高槻市の男性(59)=塗装業=は「志位さんは中小零細企業が身銭をきって消費税を納め、固定資産税を払っていることをいっていましたが、その通りです。医療費も三割負担が強行されたら、どれだけ取られるか分からない。子どもの代になったら大変だ。本当に共産党にがんばってほしい」と話していました。