2002年7月21日(日)「しんぶん赤旗」

国政補選
利権・腐敗 くらし破壊 憲法破り

小泉政治に厳しい審判下そう

80年の歴史でためされた日本共産党の躍進・勝利を

千葉・八千代で 志位委員長が訴え



千葉県の「参院補選勝利・党躍進のつどい」で、壇上の志位和夫委員長、候補者とともに、奮闘を誓い合う参加者=20日、千葉・八千代市民会館

 日本共産党の志位和夫委員長を迎えて十月の国政補欠選挙の遊説のスタートとして、党千葉県委員会と県後援会は二十日、八千代市民会館大ホールで「参院補選勝利・党躍進のつどい」を開きました。県内各地から千四百人が参加。二階席まで埋めつくし立ち見の人であふれました。参院千葉選挙区補選(十月十日告示・二十七日投票)と年内の中間地方選挙勝利、来春のいっせい地方選、来るべき衆院選での躍進に向け、熱気あふれるつどいとなりました。

 志位委員長は、千葉補選は公共事業の口利き疑惑による井上裕前参院議長の辞任によるものだが、井上氏は辞任の会見で反省するどころか居直る始末だったと批判。「補選の結果は、国政の動きに影響を与える」と述べ、浅野ふみ子参院補選候補への大きな支持を呼びかけました。

 国政補欠選挙戦で問われる争点について(1)「政治とカネ」の問題(2)暮らしと経済(3)平和と外交の三つの角度から詳しく解明。「利権政治を温存し、暮らしを破壊し、憲法を踏みつけにする小泉政治に厳しい審判を下す選挙です。八十年の歴史で試されずみのほんとうの改革の党――日本共産党の躍進をかならず」と訴えました。

講演する志位和夫委員長


浅野ふみ子候補

 このなかで志位氏は、小泉内閣が計画している三兆二千四百億円の社会保障での国民負担増の危険を批判。さらに、負担増計画は社会保障にとどまらず、来年度に“二つの増税計画”を狙っていると告発しました。そして、所得税の控除見直しで約一兆円、中小企業の九割が増税になる外形標準課税の導入で数千億円になるとの試算を示し、「社会保障と税金で、あわせれば五兆円規模の国民負担増となります。暮らしも経済も財政も破局に追いこむこの悪政をくいとめよう」と呼びかけました。

 志位氏は、創立八十年を迎えた日本共産党が発達した資本主義国で最大の共産党として二十一世紀をむかえたことを説明。「この到達を築いたものは何か」と問いかけて、(1)命がけで国民主権、侵略戦争反対を貫いた戦前の不屈のたたかいが党と国民のいまに生きる財産になっていること、(2)旧ソ連、中国の毛沢東派からの干渉とのたたかいで自主独立をつらぬいたことが、社会主義の展望を堂々と語れる土台となっていること、(3)日本をアメリカの従属からほんとうの独立国にすることを綱領の路線の柱の一つにすえたことの今日的意義、(4)党を大きくするための独自の努力を貫いた――という四つの角度から詳しく述べました。

 浅野参院補選候補は、「十月は政治を変える絶好のチャンス。公共事業を食い物にする自民党政治をやめ、国民の意思で動かす政治をめざし全力をつくします」と決意を表明しました。

 参加者の一人、男性(47)=農業=は、「これまで社会主義というと漠然とした考えしか持てていませんでした。志位さんの話を聞いて展望が持てました。日本共産党には八十年の歴史があるからこそ、社会主義の展望が裏づけを持って語れるんだと思います」と話していました。