2002年3月30日(土)「しんぶん赤旗」関西のページから

森川さんの勝利で腐った政治の大そうじ
暮らし守る府政への転換を

京都・円山音楽堂での 志位委員長の訴え(大要)

京都府知事選


 四月七日投票の京都府知事選で、森川明候補の勝利をめざす「府民本位の新しい民主府政をつくる会」が二十八日夜、京都市の円山音楽堂で開いた演説会に、日本共産党の志位和夫委員長が駆けつけました。志位氏の演説の大要を紹介します。


 みなさん、こんばんは。日本共産党の志位和夫でございます。(拍手)

 きょうは、桜も満開、月も満月、民主府政をめざすみなさんのパワーも満開(拍手)。このように感じました。(拍手)

全国の熱い注目−−京都の良識を集めて勝利を

 京の都のこの一騎打ちの大激戦に、全国の熱い注目が寄せられています。選挙の告示後に全国新聞が、いっせいに京都の選挙に注目しました。

 朝日新聞は、「『鈴木問題』 古都で火花」「攻める共産、自民防戦」「野中氏は『おわび行脚』」(笑い)。読売新聞は、「『鈴木・加藤』影濃く」「つらい相乗り、共産追い風」。日経新聞は、「与党『選挙恐怖症』再び」「陰る首相人気 疑惑追い打ち」「乱れる足並み」。

 「共産」というのは、「民主府政の会」の森川明さんのことですけれども、国民のみんなが、もう腐りに腐りに腐りきったこの自民党政治をなんとかしてほしい、なんとかこらしめたい、この願いを持っているわけですが、それを選挙というかたちで示せるのは、京都府民のみなさんです。(拍手)

 どうかみなさん、残る期間、京都の良識を一つに集めて、森川明知事誕生のために、がんばり抜こうではありませんか。(拍手)

国政での疑惑問題は京都とも深いかかわり

「名義貸し」−−納得いく説明してこそ

 さて、国政は、疑惑が続いています。この間、社民党の辻元清美議員の秘書疑惑が、大きな問題になりました。実態のない人を政策秘書にしていた。いわゆる「名義貸し」というのがおこなわれていた疑惑です。そして、こういう問題が起こったときには、きちんと誠実な対処をするのかどうかで、その政党と政治家が試されます。ところが問題発覚後の会見で、辻元氏は虚偽の発言をおこなった。議員辞職は当然であります。しかし、なお疑惑は解明されておりません。

 あの、議員辞職の会見の時に辻元氏は、自分の心境は述べましたけれど、真実は述べなかった。あの「名義貸し」について、「紹介をした人がいる」と述べました。しかし、「名前は言えない」というわけです。私は、これでは、本人も社民党も国民に説明責任を果たしたとは、とうてい言えないと思います。(拍手)

 この問題は、議員辞職ですまさず、本人にも党にも納得のいく説明を、私たちはもとめていきたい。そうしてこそ、与党の疑惑を追及できる資格が出てくる、このことをはっきり申しあげたいと思います。(拍手)

 しかし同時に、自民党、公明党などが、この問題を利用して、もっとけた外れに、もっと深い、もっと大きな、底なしに深刻な、鈴木氏の疑惑、加藤氏の疑惑、これをごまかすことは、絶対に許すわけにはいかないのではないでしょうか。(拍手)

鈴木疑惑−−日本の主権まで利権の食い物に

 鈴木疑惑は、ほんとうに底なし状態です。あの「ムネオハウス」―「北方四島」の支援を食い物にしていたということが、大問題になりましたが、さらに先週月曜日(三月十八日)私のところにこういう文書が届きました。これは、去年三月五日に、鈴木議員とロシア側の秘密交渉の記録が生々しく出ているものですが、たいへんな中身です。

 日ロの間には、領土問題というのがありますね。私たちは、この問題は、戦争が終わるときに、スターリンが、日本の歴史的領土である北千島、南千島、ついでに歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)も奪ってしまった。このやり方が間違っている。全千島の返還をもとめると主張していますが、政府の立場は、ともかく「四島を返してください」というのが公式の立場だった。歯舞、色丹、国後(くなしり)、択捉(えとろふ)の四島を返してくださいというのが、ともかく政府の立場だったのです。

 ところが、この会談で鈴木議員が述べているのは、「四島返還」ではないのです。“歯舞、色丹だけで、だいたい手を打とうじゃないか”、そういうことが事実上書かれている。こういう方向で、日本の外交をねじ曲げて、この直後におこなわれた、森首相とプーチン大統領の「イルクーツク声明」を、ロシア側に都合のいい方向で解釈できるようにねじ曲げてしまった。これをやったのです。みなさん、許せない話ではありませんか。税金を食い物にしただけじゃない。日本の主権まで自分の利権の食い物にしていた。これ以上ひどい政治はない。こんなに腐りきった政治はないではありませんか。(拍手)

加藤疑惑−−公共事業口利きで巨額の利益

 もう一方の加藤議員の方もたいへんです。これは公共事業の口利きをビジネスにして、秘書が巨額の利益を得ていた。加藤氏は「監督責任がいたらなかった」と言いました。しかし、「監督責任」ではないんですよ。捕まった秘書は会計責任者、加藤氏の金庫番をやっていた人なんです。会計責任者というのは議員と一心同体の関係にある。「監督責任」じゃなくて「共同責任」、共犯関係がまさに問われているんじゃないでしょうか。(拍手)

 山形の方にいくとひどいことがやられている。「加藤消費税」というのがあるというのです。税率5%。つまり公共事業を受注した企業は受注額の5%の献金をする。これはみんな知っていることです。「知らなかった」なんて通るものではありません。

 しかも、きのう、きょうと、もっと深刻な事態になってきました。佐藤秘書から加藤さんの個人口座に九千万円もお金が渡っていた。その九千万円を家賃とか生活費にあてていた。これがいっせいに報道されているではありませんか。もう加藤氏に逃げ場はありません。

 みなさん、鈴木議員、加藤議員、証人喚問・再喚問をやり、二人とも議員をやめてもらおうではありませんか。(拍手)

税金を食い物にするのが自民党の伝統

 ではこの問題、二人がやめればすむという問題かというと、そうじゃない。私はこの二つの問題というのは、自民党の体質そのもの、自民党の伝統そのものだと思います。ロッキード汚職、リクルート事件、ゼネコン汚職、みんな同じやり方じゃありませんか。もうこの党にはつける薬がないじゃありませんか。(拍手)

 政治力を使って国民の税金を食い物にする。これこそ自民党の伝統です。その伝統の体現者が鈴木さんと加藤さんです。そして「ムネオマネー」は自民党、公明党の国会議員に五十八人も渡っていた。加藤マネーは七十四人も渡っていた。みなさん、結局、自民党が寄ってたかって、鈴木さんを“財布代わり”にしていたってことでしょう(笑い)。財布がボロボロになって、汚くなったからポイと捨てて知らんぷり。こんな勝手な話はない。

 この二人が離党した、あるいは議員辞職になる、それで後は知らんぷりというのは、許せた話じゃないじゃありませんか。(拍手)

野中氏−−鈴木議員を「すばらしい」と

 そしてみなさん、鈴木・加藤疑惑というのは、京都の自民党とも深いかかわりがあります。鈴木議員は、「私は、野中先生が言うとおりやってきた」と言ってるそうであります(笑い)。「野中先生が『白』と言えば『白』」、こう言ってやってきた人です。言うとおりやってああなったわけですね(笑い)。そしてああなったいまも、野中さんは鈴木議員の後ろ盾になり、守り続ける中心になっている。鈴木氏の議員辞職勧告決議案をたなざらしにする中心になって頑張っているのは、橋本・野中派です。

 野中氏は、演説のなかで、「いまでも鈴木は悪いことをしたと思ってない」「あれほどすばらしい人間はいない」、こう言い続けているそうです。

 加藤議員についても加藤派の事務総長の人は、京都出身の国会議員です。

 こういう“鈴木・加藤腐敗連合”に担がれた官僚候補に、京都の未来を託すわけにはいかないことは、あまりにも明りょうじゃないでしょうか。(拍手)

 腐りきった政治の大掃除をという願いを、森川明さんに託そうじゃありませんか。(拍手)

自民陣営の一枚看板「活力」はすっかり破たん

 府政の問題について言いますと、荒巻自民党府政の「継承」ではなく転換――これが今度の選挙の中心です。

 府知事選を前にして、京都新聞、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞などの各紙が、京都の自民党府政の実態のルポを掲載しました。ここには、批判や注文はずいぶん書いてあるんですけど、「自民党府政のここが立派」と評価されていることは一つもない(笑い)。よく見てるもんだなと思いました。

 たとえば、京都新聞の連載で、「春の選択」という五回連載がありました。これ見出しをずっと挙げますと、一回目が「職場がない」、二回目は「来ない企業」、三回目は「減らないCO 2」、四回目は「不十分な体制」、五回目は「足りぬ財源」。まさに“ないないづくしの府政”なんですね。(笑い)

 自民党陣営は、自分たちのことを「活力の会」と呼んでいます。この二十年間「活力」の二文字を、京都の自民党府政は一枚看板にしてきました。しかし、それがすっかり破たんしてしまったというのが、いまの現状ではないでしょうか。(拍手)

 これはもう、京都に住んでる方は、肌身に感じておられることだと思いますが、自民党府政の二十四年間で、京都を支えている中小企業、地場産業、事業所はどんどんつぶされ、減少率は全国最悪となりました。失業率は、全国で三番目に高い。蜷川さんの時代には、府民のみなさん一人当たりの所得が、全国五位から六位だったのが、自民党府政の時代にどんどん下がって、他の県に追い抜かれて、いまでは十四位になった。

 みなさん。相手は「活力の会」と言うけれど、「活力」の名でやってきたことは、丹後のリゾート開発とか、学研都市とか、高速道路を市内に引き入れようとか、大規模開発ばっかり。府民のみなさんの暮らしの活力を奪ってきた。中小企業の活力を奪ってきた。これが自民党府政じゃありませんか。(拍手)

 私は「活力の会」という名前は変えたらいいと思います。「活力を奪う会」が自民党府政じゃありませんか。(笑い、拍手)

中小企業−−命綱の無担保・無保証人の融資制度が後退

 中小企業の問題で、「活力の会」の機関紙を見ますと「中小企業を手厚くサポート」と書いてあります。サポートしてもらった覚えがある人は、ほんとにいないと思います(「ない」の声、笑い)。「ない」という声がありましたから間違いないと思います。(笑い、拍手)

 蜷川民主府政の時代には、「一人の自殺者も出してはならない」という立場で、いろんな施策をやってきた。「無担保無保証人の融資制度」をつくったのも、民主府政の時代です。一九七五年には、この「マル小融資」が約四千件、六十三億円も使われました。ところが、自民党府政になって、物価は二倍になったのに、融資の限度額を引き上げなかったために、最近では五百件と件数では七分の一、額では十三億円と五分の一まで減りました。

 自民党府政は、蜷川府政時代のこの「マル小融資」を切り縮めて、別の使いづらい制度をつくりました。三年のうち一回は黒字にならないと借りられない、「黒字が条件」という「新マル小融資」というものをつくりました。しかし、みなさん、これだけ長いこと不景気が続いているんですよ。三年に一回の黒字だって、なかなかたいへんというのが多くの事業所のみなさんの実態ではありませんか。(「その通り」の声)

 ですから、これは、つくったけれどもたいへん使いづらい制度です。府の制度融資全体を調べてみましたら、融資を受けられるのは、希望者の三人に一人。融資額は目標の四分の一です。どうして、そんな使いづらい制度をつくるのか。みなさん、「黒字が条件」などという使いづらい制度は、ただちにあらためさせようじゃありませんか。(拍手、「そうだ」の声)

 限度額を引き上げて、中小業者のみなさんの命綱、民主府政の時代につくった命綱を復活させようじゃありませんか。その願いを森川さんに託そうじゃありませんか。(大きな拍手)

福祉−−国保証取り上げを市町村に催促

 福祉の問題はどうでしょう。介護保険の問題では、高すぎる利用料、保険料で、サービスが受けられない。この声があふれているのに、減免制度をつくろうとしない。どこを見たって福祉に冷たい。これがいまの自民党府政です。

 いま、医療で、この京都府がやっていてひどいと思ったのは、国保証の取り上げです。国保料が高すぎる。不景気で収入が減って払いきれない。やむなく滞納になる。そういう方々から、国保証を取り上げる。こともあろうに、府が音頭をとって推進しているんです。

 これを調べてみて驚きました。市町村にたいして、国保証取り上げの要綱を作成することを催促する文書まで出して、国保証の取り上げを、府が音頭を取って推進している。

 京都市は、その府と一体になって、三千四百七十四世帯に資格証明書を発行したといいます。資格証明書というのは、むごい話ですよ。国保証を取り上げられて、資格証明書に代えられたら、お医者さんの窓口で、いったんかかった医療費の全額を払わなければならないのです。保険給付がゼロなんです。あとで戻ってくるわけですけれども、お医者さんにいく時に全額払わなければならないわけですから、きょうは一万円もっていかなければならない、二万円もっていかなければならないとなる。結局、お医者さんにかかれないという、本当に冷酷無情なやり方が、この資格証明書というやり方です。

 これは、もともとどこから始まったかというと、小泉さんが悪いのですね(「そうだ」の声)。九七年に、小泉さんが厚生大臣だった時に、国民健康保険法の改悪をやって、滞納の場合は国保証を取り上げることを義務づけるようにしました。

 しかし、国がそういうことをやったって、自治体は自治体なんです。だから、多くの市町村は、国がそういう法律をつくっても、命にかかわるような制裁はやっちゃならないということで、頑張っている市町村が多いのですよ。同じ政令市だって、川崎市、名古屋市、仙台市では、資格証明書は一枚も発行していないんです。自民党の市政だって、やってはならないことだとなっているところも多い(「そうだ」の声)。それを、府が取り上げ要綱までつくって推進しているっていうのは、まったく許すことができない。相手は「府市協調」といっているけれど、府民いじめの「府市共犯」が実態ではないでしょうか。(大きな拍手)

 いま国が医療問題の大改悪をやろうとしています。こういう時だからこそ、国の悪い政治から府民のみなさんの暮らしを守り、福祉を守る、森川さんのような方に知事になってもらうことが必要ではないでしょうか。(拍手)

教育−−これをよくする仕事は“待ったなし”の課題

 教育ではどうか。「活力の会」の機関紙を見ましたら、「教育予算は自民党府政になって二・三七倍に伸びています」と書いてあります。しかし、この同じ期間に、予算全体が三・一五倍伸びているんです(笑い)。ということは逆に教育予算の割合は減ったということになるじゃありませんか。予算に占める教育費の割合は一九七七年から二〇〇一年までの間に36%から25%まで減りました。

 みなさん、こういうなかで、三十人学級の実現をあれだけ府民のみなさんが要望しているのに、府は「国が一円も出さないので、府単独ではできません」といって、四十人学級を続けて、三十人学級に背を向け続けてきました。しかしみなさん、国がやらなくてもやるのが自治体じゃありませんか。現に十九の道府県が独自に実施しているではありませんか。(拍手)

 乳幼児の医療費の問題でも、森川さんの前回の公約で、みなさんの運動もあって、三歳未満までは助成制度ができました。しかし小学校就学前までというみなさんの要求――これは三十二の都道府県ですでに実施しているのに、府はやろうとしない。陳情を出しても「オール与党」みんなで否決する。

 みなさん、教育の問題、子どもの問題、これは、子どもは待てないんですよ。待ったらおとなになっちゃうんです(笑い)。子どもさんにとってはその一瞬一瞬が大切なんです。学校にいる時は、その時期に輝いていなければならない。小さなお子さんは小さい時にきちんと医療ができる体制、一生に一度の大切な時に、きちんと医療を保障しなければならない。待てないんですよ、これは(「そうだ」の声)。大きな道路をつくるのは待てるかもしれない。しかし子どもの教育とか医療の問題は、待ったなしの問題なんです(「そうだ」の声)。待ったなしの問題をやろうとしない、そういう府政には退場願おうではありませんか。(大きな拍手)

 みなさん、いま中小企業の問題、福祉の問題、教育の問題、さまざま申しましたが、蜷川民主府政の原点であった「府民のみなさんの暮らしを守る」――この原点に立ち、それを二十一世紀に新しい形で復活させようというのが森川明さんです。この森川さんに「府民のための府政を」というみなさんの願いを託し、府民の暮らしの活力、中小企業の活力、地場産業の活力、これを京都に取り戻そうではありませんか。(大きな拍手)

事実無根のデマ攻撃をおこなう勢力は、政治に参加する資格なし

 さてみなさん、相手陣営は「活力の会」と言いながら活力を語れません。府民に語る言葉がありません。そしてバラバラの状態です。

 一つは、まず候補者を決める時から、京都の経済界が学者の候補を用意したのに、野中広務氏の「ツルの一声」で官僚候補を無理やり押しつけた。ですから、この間のあつれきは激しい。

 官僚候補はこう言っているそうです。「国にきっぱりものが言える、けんかができるようでなければ仕事ができません」(笑い)。権力の中枢にすわり、あれだけの疑惑をかかえた鈴木氏をかばいつづけている。そういう政治家に担がれた官僚候補に、どうして国にものを言うことができるのか。絶対できないに決まっているではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

 二つ目は、「オール与党」のバラバラです。国会では、自民党の腐敗政治追及で、私たち日本共産党と民主党、自由党、社民党は野党共闘を組んでたたかっています。

 私は、こちらにきて、一体どういう理由で、民主党、自由党、社民党のみなさんは、橋本・野中直系の官僚候補を推すことができるのか、聞きたいものだと思います。まったく説明がつかないのではないでしょうか。(「そうだ」の声)

 民主党の代表は告示前に京都にきて、「いまの自民党のような政官財の癒着体質では、日本に明確な未来を指し示すことはできない」といった。その通りですよね(笑い)。しかし私は、聞きたいのですが、京都の自民党だけはきれいだというのでしょうか(「そんなことはない」の声、笑い)。そんなことはありません。自民党の腐敗政治が国でも京都でも大問題になっているときに、国政と府知事選とは別だという理屈は、およそこれは府民のみなさんに通る話ではないのではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 三つ目に、そのうえ、自民党の中からも内輪もめで別の人が立候補しました。この人は野中さんを「政治の師匠」と仰いできた、れっきとした自民党員です。野中さんは困り果てて、「なんでおさえられなかったのか」と、みんなに責められて、やつあたりでとんでもない森川さん攻撃を始めました。

 野中氏いわく、「森川氏との間に裏工作があるのではないか」(笑い)。「活力の会」の演説会でも、いっせいに「森川さんとの間に密約」があるなどということを言いはじめております。

 これはたいへん重大な問題であります。もちろん、全くの事実無根の話です。「裏工作」「密約」と言うのなら、相手が証拠を出さなければなりません。しかし、出しようがありません。ウソなんですから(笑い)。こういうウソで選挙を汚すことは、絶対に許されないルール違反なんです。(「そうだ」の声)

 「民主府政の会」は、この誹謗(ひぼう)を撤回せよと相手に要求しましたが、いまだに回答がない。回答がないということは、ウソを認めたにひとしいではないですか(「そうだ」の声、拍手)。みなさん、私はこういう「裏工作」だの「密約」だの、ウソをついて恥じない、ウソツキの勢力は、もう政治に携わる資格もなければ、選挙をやる資格もない。このことをはっきり申し上げなければならない。(拍手、「そうだ」の声)

共同の輪を広げに広げ、森川さんの勝利を勝ちとろう

 相手はバラバラです。森川さんの方はといいますと、こちらは共同の輪が日に日に広がっているのではないでしょうか(拍手)。こちらにうかがいましたらたくさん、うれしい話にぶつかります。

 “京のほんまもんを大事にする府政へ”という呼びかけが出されて、京都を代表する十二人の伝統産業、伝統芸能、老舗のみなさんが呼びかけて、賛同がどんどん広がっているとうかがいました。

 “日本の顔・京都をよみがえらせるために”という呼びかけが、井上ひさしさん、岡部伊都子さん、鶴見俊輔さんが呼びかけて、すでに四十六人の著名人の賛同が広がっているということもうかがいました。

 相手はバラバラ、こちらは共同の輪が日に日に広がっているわけでありますから、たいへんな大激戦ですが、最後の最後までこの共同の輪を広げきって、すばらしい勝利を勝ち取ろうではありませんか(拍手)。「日本の夜明けは京都から」、これを文字通り実現する日に四月七日をしていこうではございませんか。ともに頑張りましょう。(大きな拍手、歓声)