2002年3月2日(土)「しんぶん赤旗」

疑惑の徹底究明のうえでこれからが重大な場面

日本共産党緊急議員団会議

志位委員長があいさつ


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日本共産党緊急両院議員団会議。あいさつする志位委員長=1日、国会内

 日本共産党は一日午後、国会内で緊急議員団会議を開き、志位委員長があいさつに立ち、国会の現局面と日本共産党の立場についてのべました。

 志位氏は、鈴木議員のすみやかな証人喚問実現を、「予算案審議をすすめる条件」として強く求めていくとした野党四党首会談の合意(二月二十七日)について、「二つの重要なポイントがある」と報告しました。

 第一は、政府・外務省が予算を執行する資格があるかどうかをめぐって、深刻な疑惑がかけられているというのが問題の本質であり、「予算案審議と疑惑解明は切りはなして」という政府・与党の言い分は通用しない、ということです。

 第二は、四野党の合意で、「予算案の採決の条件」でなく「予算審議をすすめる条件」としたのは、「予算案の採決の出口をきめることとセットでの喚問」という立場にはくみしえないという立場を確認したものであることです。志位氏は、喚問によって疑惑が深まれば真相解明のためのいっそうの努力が求められるわけで、最初から「出口」を決めることはできないと強調しました。

 志位氏は、国民の世論とわが党をはじめとする野党の追及によって、与党を大きく追い詰めてきたこと、とくに筆坂質問、佐々木質問、木島質問などの一連の追及が、国会を動かす特筆すべき成果をあげたとのべつつ、「この重大な疑惑を中途で幕引きさせないために、これからのたたかいがいよいよ重要な場面になってくる」と、議員団として疑惑の全ぼう究明に全力をあげることをよびかけました。

 志位氏は、「四日に発表が予定されている政府の調査結果の報告がどうなるかは、非常に重要な意味をもつ」として、「わが党が明らかにした外務省文書とのかかわりで認めざるを得ない最小限のものしか明らかにせず、政治献金の問題は調査の対象にしないとの報道もあるが、もしそういうものになれば、小泉内閣全体の自浄能力の欠如が問われ、同罪となることを、強く警告しておきたい」とのべました。

 最後に、志位氏は、小泉内閣のゆきづまりは、疑惑問題だけでなく、経済、外交などあらゆる分野にわたっていると指摘。BSE(狂牛病)問題を追及した中林質問、信金・信組つぶしの汚い手口を明らかにした塩川質問などは、「今後に値打ちが生きる重要な質問だ」として、党国会議員団として疑惑追及にひきつづき全力をあげながら、経済、外交などあらゆる分野で党の値打ちを光らせる論戦を展開し、日本共産党の新しい上げ潮をつくる先頭に立とうとよびかけました。