2001年2月9日(金)「しんぶん赤旗」

疑惑追及を遅らせる与党側は厚かましい

CS放送で

志位委員長が批判


 日本共産党の志位和夫委員長は八日、CS放送「朝日ニュースター」に出演し、ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団(KSD)問題、機密費疑惑、参院選、米ブッシュ政権の評価などについて日本共産党の考えを明らかにしました。

 冒頭、論戦が始まった通常国会にどう臨むか問われた志位氏は、金権腐敗という「二十世紀の遺物」一掃のため、KSD汚職と機密費疑惑を徹底究明すること、ゆきづまった自民党政治を打開し、二十一世紀にどういう新しい政治をおこすのかを明らかにする論戦の二点をあげました。

 疑惑究明にかかわって志位氏は、与党側が「景気対策、予算成立優先」を口実にKSD汚職や機密費疑惑の解明を後回しにしようとしていることに対し「こんなに厚かましい話はない」とのべ、三点にわたって批判しました。

 第一に、与党側が野党の閉会中審査要求に応じず、参院選の時期を遅らせるという党略的思惑で国会召集日を引き延ばしながら、国会が始まると疑惑究明を先送りしていること。第二に、予算の執行者である政府自民党が倫理上の問題で疑惑を抱える以上、疑惑究明と予算を切り離して考えることはできず、究明を後回しにする理屈は成り立たないこと。第三に、予算の内容自体が経済の主役である家計を温めるものでなく、景気回復の見通しが持てないことです。

 司会者から、疑惑問題に対し公明党が森首相に“苦言を呈する”ような対応をしていることについて問われた志位氏は、「口ではいろいろいうが、野党が閉会中審査や一刻も早い証人喚問を要求しても応じない。口でいうことと行動が伴わないのが、あの党らしい特徴だ」とのべました。




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