2001年1月 24日(水)「しんぶん赤旗」

志位委員長が会見

KSD汚職

額賀経財相が辞任


 日本共産党の志位和夫委員長は二十三日、額賀福志郎経済財政相の辞任を受けて、記者会見し、要旨つぎのようにのべました。

 一、額賀経済財政相の辞任は当然だが、これをもって疑惑隠し、真相隠しにしてはいけない。

 KSDからの二度にわたる千五百万円のヤミ献金は、「ものつくり大学」の文言を施政方針演説に入れたことにたいする前払いの手付金、成功報酬ではないかとの疑惑がかけられても当然の経過だ。

 KSDからのヤミ献金で行政がゆがめられたという深刻な疑惑がかけられているわけだから、辞任で幕引きすることは絶対にあってはならない。額賀氏の証人喚問を強く求めていきたい。

 一、こういう人物を重要な閣僚に任命した森首相の責任はもちろん重大だ。任命時点でこの事実を知っていたのかどうだったのかの点の、きちんとした究明が必要だ。

 ただ少なくとも、昨年十二月三十日にこの問題が報道された翌日に、森首相は“返したから問題はない”と発言していることは重大だ。これだけの重大な事実が明るみに出たら、明るみに出た時点で、任命権者として徹底的な調査をやって、白黒はっきりさせて適切な処置をとるというのがあたりまえのことだ。それをやらないで、“返したから問題ない”と、今日まで額賀大臣のかばいだてをしてきた。自分の政権の延命のためにそうやって疑惑にふたをする態度を続けてきた。ここが一番の問題だ。

 森政権になって、こうしたことが、久世問題、中川問題につづいて、三度繰り返されている。疑惑、腐敗にまったく無感覚の首相失格の政治的資質を追及していきたい。




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